- にし茶屋街 観光ガイド|茶屋建築が軒を連ねる風情ある石畳の街。金沢三茶屋街を歩く
- にし茶屋街は、石川県金沢市野町にある金沢三茶屋街のひとつ。1820年に加賀藩公認で開かれた花街で、今も芸妓が芸を受け継いでいます。落雁の老舗や和カフェ、割烹がそろい、加賀の甘味や料理を味わえます。茶屋の座敷を再現した無料の資料館もあります。
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金沢の南、70近くの寺が集まる寺町。その一角に妙立寺はあります。瓦屋根に木の壁、門の奥には静かな境内が広がる、落ち着いた構えの寺院です。
ところが地元では、この寺を別の名前で呼びます。「忍者寺」です。
もちろん、ここに忍者が住んでいたわけではありません。それなのに、なぜこの寺だけが忍者寺と呼ばれるのか。その理由は、門の外からは決して見えない、建物の内側に隠されています。
この記事では、妙立寺が忍者寺と呼ばれる理由と見どころ、そして拝観に欠かせない予約方法まで紹介します。

妙立寺は、石川県金沢市にある日蓮宗の寺院です。堂内に数々の仕掛けを備えることから「忍者寺」の通称で親しまれ、金沢を代表する観光名所として人気を集めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 妙立寺(みょうりゅうじ)/通称 忍者寺 |
| 拝観時間 | 9:00 〜 16:00 |
| 定休日 | 1月1日・2日、および法要日 |
| 拝観料 | 大人(中学生以上)¥1,200/小学生¥800/団体・障がい者・学校団体割引¥1,000(未就学児は拝観不可) |
| 電話番号 | 076-241-0888 |
| 所在地 | 石川県金沢市野町1-2-12 |
| アクセス | バス停「広小路」から徒歩約3分 |
| 公式サイト | http://www.myouryuji.or.jp/ |
「忍者寺」と呼ばれる理由は、寺の内部に張り巡らされた仕掛けの数々にあります。複雑に入り組んだその構造がまるで忍者屋敷のようだということから、いつしかこの通称で呼ばれるようになりました。
妙立寺は、外から眺めただけではその全容が見当もつきません。外観は2階建てに見えますが、内部は4階建て7層。部屋数は23、階段は29にものぼり、外敵が簡単には奥へ進めない造りになっています。

仕掛けは建物の随所に組み込まれています。本堂正面の入り口には、賽銭箱に見せかけた落とし穴が埋め込まれています。
他にも、物置の床板を外すと現れる隠し階段や、渡り廊下の床板が外れて階段状の落とし穴になる仕組みもあります。

本堂の屋根の先端には、かつてギヤマン(ガラス)が張られた物見台が設けられ、加賀平野を遠く見渡して敵の動きをいち早く察知できました。

さらに、戸室石をくり抜いて掘られた深さ約25mの井戸があり、その底の横穴から金沢城まで続く抜け道があったとも伝えられています。
では、なぜ一軒の寺にこれほどの仕掛けが必要だったのでしょうか。背景には、外様大名として警戒される立場にあった、加賀藩・前田家の事情があります。
妙立寺が建てられたのは1643年(寛永20年)。加賀藩3代藩主・前田利常が、金沢城の近くにあった寺を寺町に移して建立しました。
加賀藩は、関ヶ原の戦いののちに徳川家へ従った「外様大名」で、しかも国内最大級の規模を誇りました。こうした大藩は幕府から警戒されやすく、前田家は隙を見せまいと気を張る立場にありました。
前田利常は、寺院群を城下の守りの拠点とし、なかでも妙立寺には、いざというときに備えた要塞としての役割を持たせたとされています。

紹介した数々の仕掛けですが、自由に堂内を観て回ることはできません。妙立寺では拝観ツアーが用意されており、そこに参加することで、堂内の仕掛けを体験できます。
ツアーは開始時刻10分前に受付が開始されるため、それまでに境内に集合します。靴を脱ぎ下駄箱へ入れ、予約確認・支払いを行ってツアーに参加。リュックサックなど荷物を置いておく場所が堂内にあるため、手ぶらでツアーに参加できます。

ツアーの所要時間は約40分。堂内を巡るのに40分は長めだなと感じていましたが、参加してみて驚きます。仕掛けの豊富さや堂内の不思議な構造に、40分はあっという間に過ぎていくほどでした。
ツアーは10名ほどのグループに分かれ、スタッフさんが案内や解説をしてくれます。スタッフさんのホスピタリティがとても高く、案内のテンションや参加者一人一人に対する気遣いなど、まさに「おもてなし」の心が大変嬉しかったです。
ツアー中の解説は日本語で行われますが、海外からの拝観者には、英語などに翻訳された解説ボードが手渡されます。日本語がわからなくても、仕掛けの意味を理解しながら見学できます。私が参加したときも、多くの海外旅行者がいました。
なお、堂内は撮影禁止です。仕掛けの数々は、実際に足を運んで自分の目で確かめてみてください。


拝観ツアーは完全予約制です。
予約は電話のみで受け付けています。1か月前から申し込みが可能です。
電話予約は、簡単な英語であれば対応してもらえます。
拝観時間は 9:00〜16:00 です。その間で、平日は1時間毎・土日祝は30分毎にツアーが開始されます。希望日に、何時からのツアーがあるかは電話予約の際に確認し、希望の時刻を伝えます。
ツアー開始時刻に間に合わない場合は予約が無効となりますので、予約時刻は余裕を持つことをおすすめします。
なお、予約をしていない場合は、本堂左手の奥にインターホンがあり、そこで拝観ツアーを申し込めます。ただし空きがあるときに限られるため、事前予約をおすすめします。ツアーは人気なので、当日に飛び込みで行っても、その日の予約は既に定員に達していることもあるので注意しましょう。

公式サイトには、支払いは現金のみと記載がありますが、実際には現金以外にも、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応していました。

| 区分 | 利用できる決済 |
|---|---|
| クレジットカード | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯、タッチ決済 |
| 電子マネー | Apple Pay、Google Pay、iD、QUICPay+、楽天Edy、WAON、nanaco、交通系IC(Suica・PASMOなど) |
| QRコード決済 | PayPay、au PAY、楽天ペイ、J-Coin、銀聯QR、Alipay+、WeChat Pay、街口支付 |
堂内の仕掛けが妙立寺の主役ですが、境内にもうひとつ、訪れた人の目を引くものがあります。壁一面にずらりと掛けられた、犬をかたどった絵馬です。

柴犬の顔の形をした絵馬が並ぶ光景は愛らしく、参拝者に親しまれています。境内の自動販売機にも同じ犬のデザインが描かれています。

なぜ妙立寺に犬の絵馬があるのでしょうか。これには、無類の愛犬家である住職の思いが込められています。
妙立寺が属する日蓮宗は、山や川、草木にいたるまですべてに仏の命が宿ると考え、「命に合掌」を掲げています。住職は、石川県で殺処分される犬や猫の多さに心を痛め、日々祈願を続けてきました。やがて、不可能と思われていた処分ゼロが達成されます。また、遠く離れた家から迷子になった犬が境内に突然現れて無事に保護されたり、弱っていた犬が回復したりと、不思議な出来事が続いたといいます。こうした縁から、命への敬意と、人と動物の絆や幸せを願って、この絵馬がつくられました。奉納料の一部は、石川県内の犬の保護団体に寄付されています。
犬の絵馬は、拝観ツアーに参加しなくても、境内で見られますし、購入できます。過去には人気過ぎて絵馬の生産が追いつかなかったなんてこともあったようですので、犬の絵馬に巡り会えるか運試し。期待に胸を膨らませながら訪れてみてください。

妙立寺へは、金沢駅などからバスかタクシーで向かうのが便利です。最寄りのバス停「広小路」からは、徒歩約3分で到着します。

妙立寺を訪れるなら、すぐ近くの「にし茶屋街」と併せての観光がおすすめです。にし茶屋街は、格子戸の続く町家が並ぶ金沢三茶屋街のひとつで、妙立寺から徒歩約3分の距離にあります。茶屋街の風情ある町並みを散策し、和スイーツを味わってから妙立寺の予約時間に向かう、といった組み合わせが楽しめます。
にし茶屋街について詳しく見る

妙立寺の面白さは、何気ない外観と、内側に隠された仕掛けとのギャップにあります。門の外から眺めるだけでは決して気づけない工夫が、ガイドの解説とともに、一つまた一つと姿を現します。その仕掛けの一つひとつに込められているのは、外様大名として生き抜こうとした加賀藩の知恵です。
ツアーは事前に電話で予約しておけば、希望の時間にスムーズに参加できますし、すぐ隣のにし茶屋街と組み合わせれば、半日の金沢散策コースとしてちょうどよいボリュームになるのでおすすめです。
外観からは想像もつかない驚きが詰まった、金沢ならではの寺。妙立寺へぜひ足を運んでみてください。
