金武町: 特色・人気の観光スポットやグルメ

沖縄県金武町は、沖縄本島中部に位置する太平洋に面した町です。琉球石灰岩の台地から湧き出る金武大川(ウッカガー)など、豊かな地下水に育まれた自然が特徴で、億首川に広がるマングローブ林やカヤック体験で間近に感じられ、穏やかな内海の景観とともに心地よい時間を過ごせます。

歴史文化の見どころとしては、16世紀創建の金武観音寺と、その境内にある金武鍾乳洞(日秀洞)が代表的です。鍾乳洞は泡盛の貯蔵でも知られ、地中の一定した環境が熟成に適していることから、見学とあわせて沖縄の酒文化に触れられる点が魅力です。境内周辺は静謐で、古刹ならではの気配と石灰岩地形の景観を同時に楽しめます。

グルメは「タコライス発祥の地」という個性が光ります。1984年、キャンプ・ハンセンに隣接する新開地エリアで誕生したボリューム満点の一皿は、現在も町内の老舗で提供され、県内外の旅行者を惹きつけています。アメリカ文化の影響と沖縄のご飯文化が出会って生まれたローカルフードは、金武町観光の必食体験です。

周遊の途中には、金武ダムや漢那(かんな)ダム周辺の公園も清々しい散策スポット。水辺の遊歩道や展望ポイントが整備され、リフレッシュに最適です。夜はキャンプ・ハンセン前の新開地がネオンに彩られ、往時の面影を残す独特の街並みと国際色のあるナイトライフも楽しめます。

自然、歴史、食文化がコンパクトに凝縮された金武町は、那覇から国道329号でアクセスしやすく、日帰りでも“沖縄らしさ”を多角的に体験できる観光拠点です。

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