久万高原町: 特色・人気の観光スポットやグルメ
愛媛県にある久万高原町は、四国の軽井沢と称される自然豊かな山間の町です。
平均標高800メートルの高原に位置する久万高原町は、西日本最高峰の石鎚山をはじめ、日本三大カルストの一つである四国カルストや、仁淀川の源流域に広がる面河渓など、全国レベルの自然遺産に恵まれています。年間平均気温約13度の冷涼な気候は、瀬戸内海式気候の愛媛県内にあって四季の変化が美しく、春のツルギミツバツツジ、夏の避暑、秋の紅葉、冬のスキーと一年を通じて楽しめる観光地です。
面河渓はエメラルドグリーンに輝く清流が織りなす絶景スポットで、仁淀ブルーと呼ばれる神秘的な青色の水は多くの観光客を魅了します。四国最大の渓谷として知られ、奇岩と清流のコントラストが美しく、特に紅葉の季節には圧倒的な美しさを見せてくれます。
歴史的な見どころとしては、四国霊場八十八ヶ所の第44番札所である大寶寺があります。「中札所」と呼ばれるこの古刹は、四国霊場巡りのちょうど中間地点に位置し、標高560メートル付近の山中に静かに佇んでいます。大宝元年(701年)の創建と伝わる由緒ある寺院で、参道には樹齢300年を超える杉や檜の老樹が林立し、幽玄な雰囲気に包まれています。
グルメの面では、高原野菜を活かした料理が自慢です。特に久万高原町産のトマトやキャベツは甘みが強く、地元のカフェやレストランで味わうことができます。アマゴや鮎などの清流の恵みも豊富で、面河渓周辺では新鮮な川魚料理が楽しめます。久万高原町産りんごを使用したアップルパイやクラフトジンも特産品として人気を集めており、道の駅「天空の郷さんさん」では地元の特産品を購入することができます。
久万高原町は、松山市から車で約30分という好立地にありながら、豊かな自然と歴史文化が調和した魅力的な観光地です。日常を忘れて心癒される特別な時間を過ごせる場所として、多くの観光客に愛され続けています。