熊本市: 特色・人気の観光スポットやグルメ
熊本県熊本市は、九州のほぼ中央に位置する県庁所在地であり、九州で福岡市・北九州市に次ぐ人口規模を誇る政令指定都市です。約74万人の市民が暮らすこの都市は、日本で唯一、50万人以上の都市でありながら水道水の100%を清らかな地下水で賄っているという稀有な特徴を持っています。
市の中心部にそびえる熊本城は、築城の名手として名高い加藤清正が慶長12年(1607年)に築いた日本三名城の一つです。武者返しと呼ばれる独特の曲線を描く石垣は、敵を寄せ付けない堅牢さと美しさを兼ね備え、天守閣とともに熊本のシンボルとして市民に親しまれています。2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、2021年に天守閣が完全復旧し、耐震補強やバリアフリー化を施した新しい姿で公開されています。
水前寺成趣園は、肥後細川藩初代藩主・細川忠利が寛永9年(1632年)に御茶屋を設けたことに始まる桃山式回遊庭園です。阿蘇の伏流水が湧き出る池を中心に、東海道五十三次を模したとされる築山が配された庭園は、四季折々の風情を楽しめる市民の憩いの場となっています。
熊本市のグルメといえば、まず馬刺しが挙げられます。熊本は馬肉生産量日本一を誇り、脂の融点が低いため口の中でとろける霜降りの食感は格別です。加藤清正の時代から食されてきたとも伝わるこの郷土料理は、今も県民に愛されています。また、春雨をメインに野菜や豚肉、揚げ玉子をのせた太平燕は学校給食にも登場する熊本市民のソウルフードであり、蓮根に辛子味噌を詰めて揚げた辛子蓮根は、病弱だった藩主のために考案されたという由緒ある一品です。
熊本市へは九州新幹線を利用すれば博多駅から最速約32分でアクセス可能で、熊本空港からは東京や大阪からの直行便も就航しています。歴史ある名城と庭園、豊かな水、そして独自の食文化が息づく熊本市は、九州観光の拠点として多くの旅行者を迎え入れています。



