
- にし茶屋街 観光ガイド|茶屋建築が軒を連ねる風情ある石畳の街。金沢三茶屋街を歩く
- にし茶屋街は、石川県金沢市野町にある金沢三茶屋街のひとつ。1820年に加賀藩公認で開かれた花街で、今も芸妓が芸を受け継いでいます。落雁の老舗や和カフェ、割烹がそろい、加賀の甘味や料理を味わえます。茶屋の座敷を再現した無料の資料館もあります。
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金沢でいちばん名高い花街、ひがし茶屋街。金沢を旅する多くの人が、この街を目指します。
加賀百万石の城下に花開いた茶屋の文化が、今も色濃く残る街。通りに立てば、金沢らしい風情に包まれます。
そして、軒を連ねる茶屋建築は、その多くが今も現役の店。暖簾の向こうには、金沢ならではの楽しみが広がっています。
この記事では、ひがし茶屋街の見どころを紹介します。

ひがし茶屋街は、石川県金沢市東山にある、金沢三茶屋街でもっとも規模の大きい茶屋街で、二階建ての茶屋建築が連なる町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ひがし茶屋街(ひがしちゃやがい) |
| 営業時間 | 店舗・施設により異なる |
| 所在地 | 〒920-0831 石川県金沢市東山 |
| アクセス | 城下まち金沢周遊バス・北鉄バス「橋場町」バス停から徒歩約5分/JR金沢駅から車で約10分 |
| 公式サイト | https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10212.html |
ひがし茶屋街は、金沢にある三つの茶屋街のなかで、最も規模が大きく、最もにぎわう街です。

通りの両側に連なるのは、芸妓をもてなしてきた二階建ての茶屋建築。一階を細い紅殻(べんがら)格子で覆った赤茶色の家並みが続き、加賀の花街らしい風情が通りいっぱいに広がります。

茶屋建築の多くは、今も現役の店です。金沢の工芸を扱う土産店や、茶屋を生かしたカフェ、食事処が軒を連ね、通りはいつも多くの観光客でにぎわいます。着物姿で街歩きを楽しむ人の姿も見られます。
保存地区に残る茶屋建築は、およそ140棟。表通りだけでなく、脇の小路にも家並みが続きます。
日が暮れると、通りの街灯や店の灯りがともる、ひがし茶屋街の夜。紅殻格子の家並みがやわらかな光に包まれ、昼とはまた違う幻想的な雰囲気を楽しめます。
お店の多くは18時ごろに閉まるため、人影もまばら。灯にうかぶ茶屋建築を静かに眺められる、夜の散策もおすすめです。

加賀藩公認の花街として開かれて二百年。ひがし茶屋街の歴史は、江戸時代の後期に遡ります。
金沢の茶屋は、もともと城下のあちこちに散らばっていました。これを加賀藩がひとつにまとめ、公認したのが1820年(文政3年)のことです。浅野川の東に「ひがし」、犀川の西に「にし」の茶屋町が、同じ年に定められました。
時代が下り、この町並みの価値は国にも認められました。2001年(平成13年)、ひがし茶屋街は国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれます。茶屋街としての選定は、京都の祇園に次いで全国で二番目。加賀の城下に生まれた花街の姿が、町ぐるみで守り継がれています。
ひがし茶屋街には、今も芸妓が在籍し、その芸を受け継いでいます。芸妓が客をもてなすお茶屋は「一見さんお断り」で、紹介のない客は座敷に上がれないのが慣わしです。
ひがし茶屋街には、食事処、カフェ、土産店などの店舗が沢山営業しています。その中から、ぜひ足を運んでみていただきたい4店舗を紹介します。

玉匣(たまくしげ)は、金沢を中心に活動する工芸作家たちの作品を集めた店です。アクセサリー、財布やポーチなどの小物類、ティーカップなど様々なカップから、お皿など食器まで。さまざまな手しごとが棚に並びます。
並ぶ品の多くは一点もの。同じ作品は二つとないので、ここでしか手に入らない器や小物を選べます。
ここでは本当に、個性的で魅力的な作品に出会えますよ。
箔座ひかり藏は、金箔をあしらった器やアクセサリーを扱う店です。純金と純プラチナを合わせた箔座オリジナルの「純金プラチナ箔」を使った品が販売されています。
金や銀とも違う、淡く深い色合いの箔。光を受けて静かに輝く器が、棚いっぱいに揃います。
ここは本当に、目に入るもの全てが美しいです。
ちなみにここから歩いて1km、12〜13分のところに箔座本店があり、そこには1億円の金の茶室があります。これもまた圧巻です。
小泉屋金沢店は、職人が手づくりする酒器やグラス、鈴を扱う店です。
乾杯でグラスを合わせるときれいな音が響くグラス。乾杯の度にこんなに素敵な音色が聞けたら、何度でも乾杯したくなってしまいます。

心地よい音色に、色も和モダンで可愛い風鈴。洋室でも馴染む感じがうれしい。

他にも、素敵な音色のするアイテムがたくさん販売されています。
見た目も音も美しい品ばかりで、どれもほしくなります。

抹茶館は、抹茶のスイーツとドリンクを楽しめるカフェです。京都の老舗茶舗「森半」の抹茶を使い、点てたての抹茶ラテやパフェ、わらび餅などを味わえます。
店内は組子細工をあしらった和モダンな造りで、落ち着ける空間。
おすすめは抹茶黒蜜ラテ。ラテの優しい味わいに、黒蜜の甘さ、そして抹茶のほどよい苦みが疲れた身体に染み渡ります。ゆっくり時間には最適な一杯です。

ひがし茶屋街のほど近くにある宇多須神社(うたすじんじゃ)では、神前式が執り行われます。式を終えた新郎新婦が、白無垢や紋付き姿のまま茶屋街の通りを歩く、花嫁道中に出ることがあります。

角隠しに白無垢の花嫁を先頭に、紋付きの新郎と参列者が続く一行。紅殻格子の通りを、和装の行列がゆっくりと進みます。
もしもこの光景に遭遇できたならば、花街という日本古来の風景に、白無垢と袴という、最高の組み合わせの光景を見ることができます。これは本当にラッキーなことです。

ひがし茶屋街は、金沢の三茶屋街でいちばん大きく、店も見どころもいちばん多い街。
紅殻格子の町並みを眺めながら工芸の店をのぞき、和カフェで一息ついて、和スイーツを味わう。歩いて、買って、味わって、一日中あれこれ楽しめます。
金沢駅からはバスで15分ほど。兼六園や金沢城にも近い、金沢めぐりの中心です。
金沢の旅で、いちばん濃い一日を過ごせる花街。ひがし茶屋街へぜひ足を運んでみてください。
