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長町武家屋敷跡。土塀と石畳の小径が続き、加賀百万石の城下町の面影を歩いて楽しめるエリアです。その一角に、加賀藩の足軽が暮らした家を、当時のまま見学できる場所があります。それが金沢市足軽資料館です。
足軽たちの、質素ながらも確かにあった日々の暮らし。その住まいと道具を、無料で間近に見られます。

金沢市足軽資料館は、石川県金沢市の長町武家屋敷跡にある、加賀藩の足軽の暮らしを伝える無料の資料館です。実際に使われていた足軽の家「清水家」「高西家」の2棟を移築し、当時の住まいと暮らしの道具を公開しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 金沢市足軽資料館(あしがるしりょうかん) |
| 開館時間 | 9:30 〜 17:00 |
| 休館日 | 無休 |
| 入館料 | 無料 |
| 電話番号 | 076-263-3640 |
| アクセス | バス停「香林坊」より徒歩約5分 / 金沢ふらっとバス長町ルート「聖霊病院・聖堂」より徒歩約1分 |
| 所在地 | 〒920-0865 石川県金沢市長町1-9-3 |
| 公式サイト | https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10056.html |
足軽は、弓や鉄砲、槍を持って戦に加わった歩兵の武士です。平時には、藩の雑務や警備など城下の実務を担いました。
足軽の住まいといえば、長屋が一般的でした。しかし、百万石の城下を構えた加賀藩では、足軽にも庭付きの一戸建ての屋敷が与えられていました。屋敷の周りには生垣をめぐらせ、内側に植木を配した造りです。
足軽資料館は、その足軽屋敷2棟、清水家と高西家を移築し、復元・公開しています。どちらも藩政の時代に建てられ、近年まで実際に人が暮らしていた、本物の家です。

清水家は、旧早道町(現在の幸町)に残されていた家です。藩政の時代から足軽の子孫が代々受け継ぎ、1990年(平成2年)の解体まで住み続けられてきました。つい数十年前まで人が暮らしていた、現役の住まいでした。

屋根は、板を葺いた上に石を載せた「石置き屋根」。簡素な切妻造りの平屋です。間取りは、客を迎える接客の空間と、家族の日常生活の空間が並んだ、素朴な造り。足軽屋敷として典型的なものです。

座敷や茶の間、流し(台所)、納戸、厠(トイレ)など、暮らしの部屋がひと通り残されています。茶の間には足軽一家の暮らしの様子が再現され、間取りに沿って各部屋の用途も紹介されています。足軽の家族がどんな日々を送っていたのかを知ることができます。
清水家に残る暮らしの部屋と道具
足軽屋敷は平屋が原則でした。そのため収納の場として、屋根裏を「あま」と呼ばれる物置に使っていました。冬に備えて薪などを蓄えたほか、畳を敷いて居室として使う家もあったといいます。
清水家の屋根裏「あま」
代々足軽の子孫が住み継いできたことは、清水家の大きな特徴です。建物だけでなく、足軽の暮らしが途切れず受け継がれてきた由緒も、清水家の見どころといえます。


高西家は、藩の飛脚を務めた足軽たちが暮らした組屋敷地、旧早道町(現在の菊川二丁目)に残されていた家です。藩政の時代に建てられ、1994年(平成6年)の解体まで住居として使われていました。金沢市内に現存する足軽屋敷の中でも、最も古いもののひとつといわれています。

こちらも屋敷に上がって、足軽が実際に暮らした住まいをそのまま見学できます。座敷や流しといった部屋を間近に見ながら、足軽の家の造りや暮らしぶりに触れられます。
高西家に残る足軽の住まい

長町には、武家の屋敷や、ミシュランの星を得た名庭が点在します。その中で金沢市足軽資料館は、足軽が日々を過ごした家をそのまま見られる、珍しい場所です。
清水家と高西家、2棟の本物の足軽屋敷。質素ながらも庭付きの一戸建てを与えられた足軽一家の暮らしが、住まいそのものから伝わってきます。
入館は無料で、所要時間も10分程度。気軽に見学できます。加賀藩を支えた足軽たちの、等身大の暮らしを知ることができます。
長町武家屋敷跡を巡る際は、ぜひ金沢市足軽資料館へ足を運んでみてください。
