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石川県金沢市。加賀百万石の城下町として知られ、近江町市場や兼六園など、観光客にとって朝から動きたくなるスポットが集まる街です。
そんな金沢の朝食事情に、2026年3月に新たな選択肢が加わりました。金沢城・大手門口から徒歩1分の場所にオープンした、羽釜炊きご飯にこだわる和定食店です。
その名は「こめじるし」。能登島の陶芸家が手掛けた羽釜で、能美市の農家が育てたコシヒカリを炊き上げる。器も米も石川県内産という徹底した地産地消の朝定食を、実際にいただいてきました。

こめじるしは、石川県金沢市大手町にある朝食・昼食専門の和定食店です。羽釜で炊き上げるコシヒカリを軸に、発酵食品や旬の野菜を組み合わせた定食を、若いご夫婦が二人三脚で提供しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 朝食 8:00 〜 11:00 / 昼食 11:00 〜 15:00(L.O.14:00) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 所在地 | 〒920-0912 石川県金沢市大手町2-25 レジデンス大手門 |
| 駐車場 | 無し(近隣コインパーキング利用) |
| 支払い方法 | 現金、クレジットカード、PayPay |
| 公式インスタグラム | @komejirushi_kanazawa |
金沢城・大手門口から歩いて1分。茶系のタイルが並ぶマンションの1階に、ガラス張りの間口を持つ落ち着いた店構えが現れます。

入口横のガラスには、その日の朝食メニューを写したポスターが掲示されています。「あさごはん」と「おはよういなり」、どちらの定食も見栄えが良く、食欲をそそります。

中に入ると、モルタル調の床と白壁、木のテーブルと黒いスチールフレームの椅子。朝食処というよりは、おしゃれなカフェに近い雰囲気です。

席は2名掛けのテーブル席に加えて、奥には4人で囲める丸テーブル、窓に面したカウンター席が配置されています。


そしてカウンター越しの厨房に目をやると、この店の主役が静かに鎮座しています。

緑色の釉薬がかかった、ぽってりと厚みのある羽釜。能登島の陶房「独歩炎(どっぽえん)」が手掛けたもので、こめじるしの店のアイコンでもあります。ガスコンロにかけられたこの釜から、毎朝のコシヒカリが炊き上がります。
朝食メニューはシンプルに2種類のみ。それぞれの内容は固定ですが、添えられる小鉢・味噌汁・サラダの中身が日替わりで変わります。

| メニュー | 価格 |
|---|---|
| あさごはん | ¥1,300 |
| おはよういなり | ¥1,300 |
ご飯は大・中・小から好みのサイズを選べるのも嬉しいポイント。
11時からは昼食メニューに切り替わり、こちらは1〜2週間ごとにラインナップが入れ替わります。

今回いただいたのは「あさごはん」。銀色のトレーの上に、ご飯の丼、味噌汁、副菜の盛り合わせ皿、発酵小鉢が美しく配されて運ばれてきます。

主役のご飯は、ふっくらとした白米の上に大葉を敷き、その上にしらす、そして艶やかな卵黄が一つ。シンプルだからこそ、それぞれの素材の良さが際立ちます。

卵黄を箸で崩すと、とろりと黄金色がご飯に流れ落ちます。一口頬張ると、まずしらすの程よい塩気と、大葉の爽やかな香りが鼻に抜けます。続いて卵黄のすっきりとした濃厚さがご飯を包み、最後に羽釜炊きならではの粒の立ったコシヒカリの甘みが追いかけてくる。一杯のご飯に、味と香りと食感の層がきちんと積み重なっています。

味噌汁は、ねぎ・きのこ・葉物など、具材たっぷりの優しい一杯。

具のシャキシャキ・ふんわり・とろりという三段の食感が一椀に同居していて、出汁の塩梅も淡く整っています。胃をそっと起こしてくれるような、朝の体に染み入る味わいです。

盛り合わせ皿には、米麹と納豆を合わせた発酵小鉢、根菜のサラダ、かぼちゃのグリル、明太子、そして瑞々しい葉物。彩り豊かに盛り付けられたおかず群が、目から朝の食欲を呼び覚まします。
発酵小鉢は麹の柔らかな甘みが先に立ちます。腸活を意識したという一鉢ですが、味わいはあくまで穏やかで、朝食として押し付けがましさがありません。
葉物に根菜、かぼちゃはグリルとサラダで二度登場と、野菜の取り入れ方が実に多彩。少量ずつ多種多様な食材を楽しめて、栄養バランスも自然と整います。

食後は温かいお茶で締めると、体の中がほのかに温まり、満腹感ではなく、満ち足りた感覚が残る。一日のスタートとして過不足のない、ちょうど良い朝食でした。


緑の羽釜で炊き上げるコシヒカリと、発酵食品や旬の野菜が支える日替わりの小鉢。能登島の陶器と能美市の米という、石川県内で完結する地産地消の組み合わせが、こめじるしの朝食を特別なものにしています。
そして何より、美味しい。体が喜ぶ、体に良いものを旅先で、しかも朝からいただけるのはとても有り難いことです。
金沢城の大手門口から歩いてすぐ。朝8時からオープンしているので、観光する前に美味しい朝食を摂りたいならおすすめです。
金沢を訪れた際は、ぜひこめじるしの一杯から一日を始めてみてください。
