
- 地元民が教える!小江戸川越の人気スポットを網羅するおすすめ観光プラン
- 地元民が案内する小江戸川越の1日観光プラン。江戸情緒溢れる蔵造りの街並み、由緒ある神社、大正ロマンの雰囲気を堪能。人気スポットを効率よく巡る完全ガイド。
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観光地・川越といえば、蔵造りの街並みや菓子屋横丁など、歩くだけでも楽しい見どころが満載。でも、ふと立ち止まって「美味しいごはんを食べたい」と思ったとき、どこに入ればいいか迷ってしまうこともあります。
実は、川越は鰻の名所としても知られる土地。江戸時代から続く食文化の一つで、市内には老舗の鰻屋が点在しています。
そんな川越で、観光地の喧騒をほんの少し抜けたところに、ひっそりと暖簾を掲げる一軒の店があります。
名前は「一貫(いっかん)」。
この記事では、川越でうなぎをリーズナブルに楽しめ、かつ穴場の食事処である一環についてご紹介します。
一貫(いっかん)は、昔ながらの佇まいとあたたかな雰囲気が魅力の、小さな鰻屋さんです。ふっくらと香ばしく焼き上げた鰻を気軽に楽しめる、地元の人々にも親しまれている食事処です。
店内に足を踏み入れると、どこか懐かしさを感じさせる和の空間が広がります。畳敷きの小上がりには座布団が並び、足を伸ばしてゆったりとくつろげる昔ながらのスタイル。壁には和の絵画や手書きの短冊、木の柱がぬくもりを添え、落ち着いた照明が静かな時間を演出しています。
格子戸から差し込むやわらかな光と、店主の丁寧な心遣いがにじむ内装からは、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような空気が漂います。観光で訪れた方にも、地元の常連客にも愛される、川越の鰻文化を感じられる空間です。
店内はコンパクトな造り。お座敷席、カウンター席があります。2 階も 40 人まで利用可能です。
昼と夜で営業しており、夜は居酒屋スタイル。お酒も色々な種類がありました。
川越はうなぎが有名。そのため川越には鰻屋さんは多くありますが、比較的リーズナブルな価格設定です。
ふたを開けた瞬間、ふわりと立ち上がる香ばしいタレの香り。目の前に現れたのは、照りの美しいうなぎがのった「うな重・並」です。
絶妙な焼き加減で仕上げられたうなぎは、表面はほんのり香ばしく、中はふわっとやわらか。ひと口頬張れば、その食感と甘辛のタレが口いっぱいに広がります。
身は厚みがあり、ふっくらとした口当たり。タレの濃さもちょうどよく、ごはんとのバランスが絶妙です。
添えられたお吸い物は、やさしい味わいでほっとひと息つける一杯。わかめや三つ葉がさっぱりと香り、うなぎの余韻を上品に引き立ててくれます。
タレがほどよく染み込んだごはんは、最後まで飽きることなく楽しめました。女性には「並」サイズでも満足できる量で、食後の余韻まで大切に味わいたくなる、そんな一膳でした。
私が訪問時は、お母さんとおばあちゃんがいました。
どちらもとても気さくに対応くださり、近所の方からの注文を電話で受けているときの様子なども見ていて、地元の方々に愛されてるんだろうなって感じました。
一貫に来ると、そのお店が「名店」と言われるかどうか、「老舗」として続けられるかという要素は「味」だけではないと感じます。このお店に来ると、お母さんやおばあちゃんの「人柄」という要素が、もれなく地元の人に愛され続ける要因だとわかります。
また、小江戸川越観光のメインストリートである「一番街商店街」から少し外れたところにあるため、常に混雑している状況ではなく、穴場なのもおすすめポイント。川越市役所のすぐ近くですので、大手門跡の訪問と併せて川越城本丸御殿の観光時に併せて立ち寄ることも可能です。
川越駅・本川越駅からなら「川越 06」系統のバスに乗って「川越市役所前バス停」で降りればそこから徒歩 1, 2 分と近いので訪問もしやすいです。
なお、支払いは現金のみです。クレジットカードや電子マネー、QR コード決済は利用できませんのでご注意ください。
昭和の日本の家庭の雰囲気、家族経営ならではの人の温かみ、そして川越名物のうなぎ。実際に訪問してみて、居心地が良かったです。
川越で鰻を食べるなら、老舗鰻屋の一貫に足を運んでみてください。