
- 道後温泉の旅はここから!道後商店街の歩き方|グルメ・お土産・観光案内も
- 道後温泉駅から本館まで続く約250mの道後商店街(道後ハイカラ通り)を徹底ガイド。鯛めしやみかんジュースの名物グルメ、今治タオルや限定お土産、観光案内所の使い方まで、初めての道後旅にも役立つ情報をまとめました。
最終更新日:
愛媛県松山市にある道後温泉は、日本最古の温泉地として知られ、歴史ある街並みにアートやグルメが溶け込んだ魅力あふれる観光地です。
この記事では、道後を訪れるのが初めての方にもわかりやすく、街歩きで巡れるおすすめスポットを12か所に厳選してご紹介します。駅に降り立った瞬間から湯めぐりの締めくくりまで、この街ならではの風景と出会える旅のヒントをお届けします。
公共交通機関で道後温泉へ向かう場合は、この道後温泉駅へ降り立つことになります。
ホームに降り立った瞬間から、ノスタルジックな空気と街の温もりが感じられる道後温泉駅。明治時代を思わせる洋風の木造駅舎が、道後観光の旅のはじまりを彩ります。
駅前には、坊っちゃん列車やカラクリ時計といった名物スポットが並び、散策への期待を高めてくれます。夜には駅舎がライトアップされ、昼とは違った幻想的な風景が旅人を迎えてくれます。
小説『坊っちゃん』は、日本の文豪・夏目漱石が1906年に発表した小説で、道後温泉がその舞台のひとつ。
坊っちゃん列車は、舞台となった明治時代の面影を残す、蒸気機関車風の観光列車です。実物に近い木造車両や汽笛の音が、レトロな情緒を旅人に届けます。
道後温泉駅前では展示車両が見学できますが、土・日・祝日であれば、実際の運行に乗車することも可能です。文学と歴史が交差するこの列車は、道後観光の中でもひときわ個性的な体験です。
坊っちゃん列車の運行については、運行元である伊予鉄道の公式サイトをご覧ください。
坊っちゃんカラクリ時計は、道後温泉駅前の広場に立つ、高さ約 10m のからくり時計です。毎時ちょうどになると、夏目漱石の小説『坊っちゃん』の登場人物たちが音楽に合わせて姿を現します。キャラクターたちが織りなすコミカルな演出は、子どもから大人まで思わず笑顔になるひととき。観光の待ち合わせやひと休みにもぴったりの人気スポットです。
道後温泉駅から道後温泉本館へと続くアーケード商店街「道後商店街」は、観光のメインストリートとして多くの人でにぎわうスポット。地元特産のみかんスイーツや人気の今治タオル専門店、雑貨店やカフェなどが軒を連ね、散策途中に立ち寄るのにぴったりです。観光案内所も併設されており、初めての訪問でも安心。雨の日でも快適に楽しめる道後観光の玄関口です。
道後商店街について詳しく見る
道後温泉には、趣の異なる3つの公衆浴場があります。いずれも徒歩圏内にあり、旅のスタイルや滞在時間に応じて選ぶことができます。
どの湯にも道後の歴史とおもてなしの心が息づいており、旅のはじまりや締めくくりに立ち寄れば、心も体もほっとほどける時間が待っています。
道後温泉 3 施設の違いについて詳しく見る
道後温泉本館の裏手、緩やかな坂を少し登った場所にひっそりと佇む神社が「湯神社」です。道後の湯を司る守護神として古くから信仰されており、地域の人々にとっても心のよりどころとなっています。街の喧騒から少し離れ、静かで落ち着いた空気が流れるこの場所は、散策の途中に立ち寄るのにぴったりな休憩スポットです。
湯神社について詳しく見る
観光地のにぎわいから少し離れた高台にある「空の散歩道」は、源泉かけ流しの足湯と広々とした空の景色が楽しめる癒しの場所です。ベンチに腰かけて足湯に浸かれば、風の音や鳥の声が心を和ませてくれます。時間を気にせずくつろげる静かなひとときは、旅の途中のリフレッシュにも最適。無料で利用できるのもうれしいポイントです。
空の散歩道について詳しく見る
道後温泉の中心部から少し足をのばした高台に位置する伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)は、鮮やかな朱塗りの社殿と長い石段が印象的な神社です。
現在の社殿は江戸時代に再建されたもので、京都の八坂神社と同様の「八幡造」と呼ばれる建築様式が特徴。国の重要文化財にも指定されており、歴史的・建築的にも高い価値を持っています。
石段を登りきった先では、周辺の町並みを見晴らす心地よい風景が迎えてくれます。
道後公園は、かつてこの地に築かれていた「湯築城」の跡地を整備した歴史公園です。
戦国時代には伊予の中心として栄えた城の面影を残しつつ、現在は四季折々の自然が楽しめる市民の憩いの場となっています。
園内には復元された武家屋敷や資料館があり、散策しながら道後の歴史にふれることができます。
小高い展望台からは道後の街を一望でき、春には桜の名所としても多くの人でにぎわいます。
道後温泉本館から徒歩3分ほどの場所にある「圓満寺(えんまんじ)」は、縁結びや夫婦円満のご利益があることで知られる寺院です。
境内には、カラフルな布玉に願いを込めて結ぶ「お結び玉」や、恋の運勢がわかる「俳句恋みくじ」、願いを書いて飾れる「俳句絵馬(えまたま)」など、写真映えも抜群のアイテムがそろいます。
かわいらしく彩られた境内は、道後散策の思い出づくりにもぴったりのスポットです。
コンテナ風の外観にランタンやネオンが映える「ウラ道後」は、道後温泉本館から徒歩数分のユニークな夜の遊び場。
射的は8発500円で挑戦でき、的を全部倒すとご当地ドリンク「ポンジュース」がもらえる仕掛けが人気。
さらに、カラフルなご当地ガチャガチャやアイス・ジュースなどのテイクアウトメニューも充実しており、写真に映えるスポットが満載です。
まだオープンして 1 年程度ですが、暗くなってから灯る提灯の光や、射的などこれぞ温泉地というコンテンツが人気を呼んでいます。昭和レトロな遊び感覚を楽しめる一風変わったスポットです。
温泉街を歩きながら現代アートに触れられる「道後アート」は、道後ならではの新しい楽しみ方。旅館や商店街、足湯施設など、まちのあちこちにアート作品が点在しており、散策の途中で自然と作品に出会えるのが魅力です。(開催は期間限定)
過去には、飛鳥乃湯泉や道後商店街を色鮮やかに飾るなど、毎回アート性の高さも話題になっています。
色鮮やかに飾られた飛鳥乃湯泉の床面「中庭インスタレーション」2025年には「道後アート2025」として新たな展開が予定されており、開催期間は 2025 年 10 月 10 日から 2027 年 2 月 28 日まで。写真家・映画監督の蜷川実花をはじめ、多彩なアーティストが参加予定で、飛鳥乃湯泉でのプロジェクションマッピングや温泉街全体を使った展示が予定されています。
温泉地の風景と調和する作品の数々は、訪れる人の五感を刺激し、写真映えするスポットとしても注目されています。今後の開催に向けて、道後のまちがさらにアートに彩られていく過程も楽しめそうです。
全部で 12 の観光スポットを紹介してきました。これらの観光スポットを巡って道後温泉を 1 日楽しめるおすすめの観光コースを 2 つご紹介します。滞在スタイルにあわせて、ぜひ参考にしてください。
道後温泉観光を満喫したい方向けの観光コースです。本記事で紹介した 12 のスポットをすべてを効率良く巡れるコースとなっています。
道後温泉駅の一つ手前、道後公園駅からスタートし、道後公園、伊佐爾波神社、湯神社を巡ります。序盤は石段、上り坂なども多くそこそこ歩きますので、中盤の空の散歩道では、足湯に浸かって一度疲れを癒やしましょう。
その後、圓満寺と遊技場を楽しみ、いよいよメインイベントの道後温泉です。ここで全身の疲れを癒やしリフレッシュ。湯上り後は道後商店街でお土産を購入したり、スイーツを楽しむなど観光を楽しみます。
まずは道後温泉へ訪問し、その後に観光スポットを巡るコースです。はじめにクライマックスの道後温泉を楽しみますので、スケジュールや興味によってそれ以降の観光スポット訪問を調整するなど、柔軟にプランを調整しやすいコースです。
道後温泉は、湯に浸かる以外にも様々な楽しみがあります。レトロな駅舎から始まる街歩き、文学やアートにふれるスポット、神社仏閣での静かなひととき、そしてフォトジェニックな遊び場まで。そのすべてが徒歩圏内にぎゅっと詰まっています。
今回ご紹介した12のスポットは、いずれも徒歩でめぐることができ、時間や気分にあわせて自由に組み合わせられるのも魅力です。季節が変われば景色も変わり、新しいアートやお店が加われば、同じ道後でも新たな出会いが待っています。
街並みに新しい店舗が加わったり、季節ごとの風景やアート展示が入れ替わったりと、進化し続け、訪れるたびにまた違った表情を楽しめるのも道後温泉の魅力です。
初めて訪れる方にとっても、徒歩でめぐれるこの道後の街は、迷うことなく楽しめる観光地です。このガイドが、あなたの旅の計画に少しでも役立てば幸いです。