博多鉄道神社|地上60m!博多駅直上に鎮座する天空の社

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博多鉄道神社|地上60m!博多駅直上に鎮座する天空の社

博多駅の屋上に鎮座する天空の社

博多駅の駅ビルJR博多シティのガラスと縦ルーバーの外観と青空の下を走るバスやタクシー

JR博多駅の真上に神社があるのをご存知でしょうか。

参道に並ぶ3つの鳥居をくぐり、縁結びの像の前を通り、本殿へ。地上60mの天空で、旅の安全を祈願できる場所です。

この記事では、博多駅直結の鉄道神社の魅力を紹介します。

博多鉄道神社

屋上庭園の石畳の参道に並ぶ木製鳥居と中央の円形石灯籠

博多鉄道神社は、JR博多駅の駅ビル「JR博多シティ」屋上の「つばめの杜ひろば」に鎮座する神社です。2011年、九州新幹線の全線開業に合わせて創建され、博多区内の住吉神社から分霊を受けています。

鉄道関係者や鉄道ファンの間で「鉄道の総本宮」として親しまれています。

鉄道神社 基本情報
項目内容
参拝時間10:00 〜 22:00(1月4日 〜 2月末は21:00まで)
定休日なし
所在地〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1
アクセスJR博多駅直結(JR博多シティ屋上)

博多駅に鉄道神社ができた理由

青空とピンクの桜を背景に立つ木製の鳥居と参道

2011年3月、九州新幹線の全線開業に合わせてJR博多シティがオープン。その屋上庭園「つばめの杜ひろば」に、旅の安全を祈願する場所として鉄道神社が創建されました。

祭神は、博多区内の住吉神社から分霊された住吉大神。住吉神社は「航海の安全や交通安全の神」として信仰を集める筑前國一之宮です。

住吉神社の朱色の拝殿と石畳の参道で手を合わせる参拝者

実は、1963年に博多駅が現在地に移転するまで、鹿児島本線の線路は住吉神社のすぐ横を走っていました。こうした鉄道との深い縁から、博多駅の屋上に住吉大神を祀る鉄道神社が誕生しました。

御祭神

青空と濃い桜の花に映える木製鳥居と鳥居額

鉄道神社の御祭神は住吉大神です。住吉大神は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)の三神の総称で、航海・交通の安全を守る神として信仰されています。

星門・福門・夢門

屋上庭園の広い石畳広場と奥に立つ木製鳥居

鉄道神社には三つの鳥居があり、それぞれ「星門」「福門」「夢門」といいます。

星門で魔を払い厄をよけ、福門で福を招き、夢門で良縁を結ぶ。という意味があります。

50mの参道にこれら三つの鳥居があり、そこをくぐることでご利益をいただきます。

一の鳥居(星門)

鉄道神社の入口は一の鳥居です。

星門の扁額が掲げられた一の鳥居と一直線の石畳参道

一の鳥居は、鉄道神社の参道の入り口に建つ木造鳥居です。鳥居額には星門と書かれています。

星門は、魔除けや厄払いの意味を持つ鳥居です。鉄道神社は、鉄道の安全を祈願する神社であるため、旅の安全を祈願する参拝客が、まずこの鳥居をくぐって参拝します。

二の鳥居(福門)

二の鳥居は、鉄道神社の参道の途中に建つ木造鳥居です。鳥居額には福門と書かれています。

福門の扁額が掲げられた二の鳥居と植栽に囲まれた参道

福門は、福を招く意味を持つ鳥居です。この鳥居をくぐることで、旅の安全と福を招くとされています。

三の鳥居(夢門)

夢門の扁額が掲げられた三の鳥居と奥の手水鉢

三の鳥居は、鉄道神社の参道の終わりに建つ木造鳥居です。鳥居額には夢門と書かれています。

夢門は、良縁を結ぶ意味を持つ鳥居です。この鳥居をくぐることで、旅の安全と良縁を結ぶとされています。

手水舎

鉄道神社はコンパクトな神社ですが、由緒正しき神社ですから、しっかりと手水舎が設けられています。

竹の柄杓が添えられた石の手水鉢と白い玉砂利

手水舎は、参拝前に手を清める場所であり、神聖な場所とされています。参拝客が旅の安全を祈願する気持ちを高めてくれる場所です。

縁結び七福童子

円形広場の玉砂利と中央の七福童子像と並ぶ鳥居

三の鳥居をくぐると、鳥居が円状に並んでいる広場があります。その中央にいるのが、縁結び七福童子です。

縄を引いて輪になる七福童子のブロンズ像と白い玉砂利

縁結び七福童子は、2011年のJR博多シティ開業と同時に設置されたブロンズ像です。作者は「せんとくん」で知られる彫刻家・薮内佐斗司氏。

九州7県を舞台に、7体の童子が仲良く列車ごっこをしている姿を表現しています。「九州がひとつに繋がっている」という願いが込められた作品です。

童子の頭を撫でるとご利益があるという噂もあり、縁結びのパワースポットとして人気を集めています。

七人の童子が縄でつながり日本列島の台座を巡る像

本鳥居・本殿

広場の先には、本鳥居と本殿があります。

ピンクの桜に囲まれた本鳥居と奥に見える本殿の屋根

本鳥居は、鉄道神社のシンボル的な存在であり、多くの参拝客に親しまれています。

本鳥居の奥に見える小さな本殿と桜の花びらが落ちた石畳

本鳥居は木造鳥居で、鳥居額には「鉄道神社」と書かれています。

本鳥居をくぐると、本殿があります。本殿には、鉄道神社の御祭神である住吉大神が祀られています。

本殿は、鉄道神社の御祭神である住吉大神が祀られている場所であり、鉄道神社の中心的な存在です。旅の安全と幸福を祈願する気持ちを高めてくれます。

桜の花越しに見上げた木製鳥居と逆光の太陽

和顔施合掌地蔵

和顔施合掌地蔵は、東日本大震災の復興祈願のために建立された地蔵菩薩です。

木の祠に安置された合掌する地蔵像と供えられた花束

地蔵菩薩は、地獄に落ちた人々を救済するために、地獄に身を投じた菩薩であり、慈悲と救済の象徴とされています。

和顔施合掌地蔵は、東日本大震災で被災した人々の無事を祈願して、2012年に建立されました。地蔵菩薩は、陸前高田市の松で作られており、被災地の復興を願う思いが込められています。

和顔施合掌地蔵は、優しい表情で合掌した姿が印象的な地蔵菩薩です。地蔵菩薩の前で手を合わせれば、被災地の復興と、旅の安全と幸福のご利益を授かることができるとされています。

和顔施合掌地蔵は、鉄道神社を訪れた際には、ぜひ参拝していただきたいスポットです。被災地の復興と、旅の安全と幸福を祈願する参拝客の心の拠り所となっています。

ヘルマン・ルムシュッテル記念碑

鉄道神社の境内には、鉄道関係のモニュメントやレリーフが多数あります。その中でも、ドイツの鉄道技術者で明治日本で鉄道技術の指導を行ったヘルマン・ルムシュッテルのレリーフは、鉄道神社のシンボルとなっています。

鉄道技術者ルムシュッテルの胸像レリーフが刻まれた石碑

ヘルマン・ルムシュッテルは、ドイツの鉄道技師で、お雇い外国人として明治時代の日本で鉄道技術の指導を行った人物です。

ルムシュッテルは、1844年にプロイセンのトリーア市で生まれました。ベルリン工科大学で学び、卒業後はドイツ鉄道に勤務しました。

1887年、日本政府は、九州鉄道の建設を計画し、ルムシュッテルを顧問技師として招聘しました。ルムシュッテルは、九州鉄道の建設に携わるとともに、日本の鉄道技術の向上に貢献しました。

ルムシュッテルは、九州に鉄道網を築いた功績から「九州鉄道の父」と称されています。1889年に博多駅〜千歳川仮停車場間を開通させ、九州の鉄道発展の礎を築きました。

ルムシュッテルの胸像レリーフに刻まれた表情と名前の銘板

つばめ電車

鉄道神社のすぐ隣には「つばめ電車」が走っています。

屋上広場の木製ホームとベンチが並ぶつばめ電車の乗り場

「つばめ電車」は、水戸岡鋭治氏がデザインした、レトロな雰囲気が魅力のミニ鉄道です。

朱色のミニ鉄道つばめ電車の先頭車両と丸いヘッドライト

つばめ電車は、1930年代に活躍した「つばめ」号をモデルにしており、車体は朱色とクリーム色のツートンカラーで、車内には木製の座席が並んでいます。

つばめ電車は、鉄道神社の境内にある「つばめの杜ひろば」を2周するコースを運行しています。

「つばめ電車」の他にも「くろちゃん電車」「ドリームつばめ号」があり、どの電車が走っているかは当日のお楽しみです。

植栽の間をカーブするつばめ電車の細いレールと枕木

※2026年1月現在、メンテナンスのため当面の間運休中です。最新の運行状況は営業・施設案内 - JR博多シティ公式サイトでご確認ください。

つばめ電車 運行情報
項目内容
運行時間(月・金)11:00 〜 18:00(運休: 13:40頃 〜 15:00頃)
運行時間(土日祝)10:00 〜 18:00
定休日火・水・木(※長期休暇中は営業)
乗車料金¥200(1乗車で2周)※2歳以下無料

博多駅の真上、旅人を見守る社

大時計が見えるJR博多駅ビルのガラスファサードと立体的な外観

星門で厄を払い、福門で福を招き、夢門で良縁を結ぶ。50mの参道を歩き、縁結び七福童子に手を合わせ、本殿で旅の安全を祈願する。博多駅の屋上には、旅の始まりにふさわしい祈りの空間が広がっています。

屋上展望デッキから見下ろす庭園と博多の市街地の眺望

九州新幹線の全線開業とともに誕生した鉄道神社。住吉神社から受け継いだ「交通安全の神」が、ここで旅人を見守り続けています。

つばめの杜ひろばの木製デッキとガラス柵越しの博多の街並み

博多駅から直結のエレベーターでわずか数分。新幹線や特急に乗る前のひととき、あるいは博多観光の締めくくりに、天空の社で旅の安全を祈願してみてください。

桜が咲く参道に並ぶ鳥居と足元の円形広場の七福童子像
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