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江戸時代、甲府は「小江戸」と呼ばれるほど栄えた城下町でした。江戸から流れ込む文化と、商業の賑わい。その活気ある町の記憶を現代に蘇らせた新名所が、甲府城の南側に誕生しています。

石畳の小路に並ぶ町屋風の店舗、和の風情を感じる庭園、そして江戸時代に名を馳せた芝居小屋の復活。
この記事では、2025年4月にオープンした「小江戸甲府 花小路」の見どころを紹介します。

小江戸甲府 花小路は、山梨県甲府市の甲府城(舞鶴城公園)南側に誕生した観光スポットです。江戸時代に「小江戸」と呼ばれた甲府の城下町を現代に再現し、山梨グルメや買い物が楽しめる12の店舗と、歴史文化交流施設「こうふ亀屋座」で構成されています。
「花小路」の名は、甲府城の石垣越しに桜が咲き誇る春の景観に由来します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 小江戸甲府 花小路(こえどこうふ はなこうじ) |
| 住所 | 山梨県甲府市丸の内1-11-5 |
| 営業時間 | 10:00 〜 23:00(各店舗により異なる) |
| 定休日 | 各店舗により異なる |
| 駐車場 | なし(近隣コインパーキングを利用) |
| アクセス | JR甲府駅南口から徒歩約10分 |
| 公式サイト | https://hanakouji.com/ |

花小路の町並みは、江戸時代の建築様式を現代に再現したものです。黒を基調とした木造の町屋が軒を連ね、格子戸、白壁、瓦屋根、店先にかかる暖簾が城下町の風情を感じさせます。


また、各棟の間には4カ所の庭園が設けられており、灯篭や番傘、季節の植栽が和の風情を添えます。


花小路を散策する際にぜひ注目したいのが、各店舗の屋根に設置された鬼瓦です。よく見ると、七福神をかたどった鬼瓦が施されており、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋と、それぞれ異なる神様が各店舗の屋根に配されています。

背景には甲府城の石垣がそびえ、城下町の雰囲気をいっそう引き立てます。


夕暮れ時には街灯に明かりが灯り、昼間とは異なる趣が楽しめます。暖色の灯りに照らされた町並みは、どこか懐かしさを感じさせる風景です。



花小路には、山梨の味覚を楽しめる飲食店やショップが12店舗集まっています。

山梨名物のほうとうや信玄餅、県産フルーツを使ったスイーツ、本格うなぎまで、多彩なグルメが揃います。宝石加工で知られる甲府ならではのジュエリーショップや、山梨の特産品を扱うお土産店も揃っています。



| 店舗名 | ジャンル | 営業時間 | 定休日 |
|---|---|---|---|
| 燈燈 | 郷土料理 | ランチ11:30-14:00、ディナー17:00-22:00 | 不定休 |
| 桔梗茶屋 | 甘味処 | 食事11:00 〜 21:00、テイクアウト10:00 〜 20:30 | なし |
| 果実処 旬甘堂 | フルーツ | 11:00 〜 17:30 | 月曜 |
| クレープとエスプレッソと花小路 | スイーツ | 夏季10:30 〜 18:30、冬季10:00 〜 17:30 | 不定休 |
| VLOO ReG CAFE | カフェ | 11:00 〜 22:00 | 月曜 |
| おにぎり専門店RAN | 軽食 | 10:00 〜 17:00 | 月曜 |
| ニホンウナギ 大門 | うなぎ | 10:30 〜 14:30 | 不定休 |
| 江戸中華 花華 | 中華 | 11:00 〜 22:00 | 月曜 |
| 四文屋 花小路店 | 居酒屋 | 11:00 〜 23:00 | なし |
| kado. | カフェ・ワイン酒場 | 昼11:00 〜 15:00、夜17:00 〜 23:00 | 日曜・月曜 |
| GSTV甲府花小路ショールーム | ジュエリー | 10:00 〜 18:00 | 水曜 |
| おみやげ・休処 利休 | お土産・甘味 | 夏季10:00 〜 18:00、冬季10:00 〜 17:00 | 月曜 |

「こうふ亀屋座」は、甲府市の歴史文化交流施設です。1階・2階合わせて120人を収容できる演芸場を備え、寄席や音楽ライブなどが楽しめます。
建物の周囲には2つの交流広場があり、そこではマルシェやイベントも開催されています。
こうふ亀屋座という名は、江戸時代に甲府で人気を博した芝居小屋「亀屋座」に由来します。
亀屋座は、1764年(明和元年)に地元商人・亀屋与兵衛が創業した芝居小屋です。間口約20m、奥行き約36mという大規模な建物で、関東八座のひとつに数えられました。五代目市川團十郎が初の地方興行を行い、坂東三津五郎や松本幸四郎といった当時の人気役者も舞台に立っています。
「甲府で流行った芝居は江戸でも流行る」そう評されるほど、甲府の観客の目は確かだったと伝えられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | こうふ亀屋座 |
| 営業時間 | 9:30 〜 18:30 |
| 定休日 | 毎週火曜日 |
| 公式サイト | https://kofu-kameyaza.com/ |

甲府の城下町は、1519年(永正16年)に武田信虎が躑躅が崎に居館を移したことに始まります。その後、豊臣秀吉の時代に甲府城が築かれ、徳川綱吉の側近・柳沢吉保が城主となった時代に最も繁栄しました。
当時、甲府を訪れた儒学者・荻生徂徠は「人家は繁盛し、市街がよく整って商店に多くの品物が並び、人々の姿ふるまいもほとんど江戸と異なるところがない」と記しています。
甲府は幕府直轄の天領となり、江戸から派遣された甲府勤番士と町人が交わることで、江戸の学問・芸術・風俗が流れ込みました。こうして、「小江戸」と称される洗練された文化が花開きました。

江戸時代の城下町を再現した町並み、山梨グルメや買い物が楽しめる12の店舗、そして江戸時代の芝居小屋を現代に蘇らせた「こうふ亀屋座」。
小江戸甲府 花小路は、甲府の歴史と文化を現代に伝える新たなシンボルです。
甲府駅北口の「甲州夢小路」と合わせて巡れば、甲府城を挟んで南北に広がる城下町の雰囲気をたっぷりと味わえます。
甲府城の石垣を背景に、小江戸の賑わいが蘇るこの場所。甲府観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
