大観峰観光ガイド2026|阿蘇カルデラを一望!熊本で人気の絶景展望台

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大観峰観光ガイド2026|阿蘇カルデラを一望!熊本で人気の絶景展望台

絶景の大スケール感!大観峰の魅力・巡り方を徹底紹介

阿蘇五岳が横たわるお釈迦様に見える。そんな不思議な景色を望める展望台が、熊本県阿蘇市にあります。

27万年前の巨大噴火が創り出したカルデラ、雲海に浮かぶ涅槃像、1000年以上続く野焼きが守る草原。大観峰には、ここでしか出会えない絶景が待っています。

この記事では、大観峰の見どころから駐車場選びのコツ、ベストシーズンまで紹介していきます。

大観峰

大観峰の木製標柱と朝の雲海が広がる阿蘇カルデラの景色

大観峰(だいかんぼう)は、熊本県阿蘇市にある標高936mの展望台です。阿蘇北外輪山の最高峰に位置し、阿蘇随一のビュースポットとして知られています。雲海の名所としても人気があり、年間を通じて多くの観光客が訪れます。

大観峰 基本情報
項目内容
営業時間売店:8:30 〜 17:00(年中無休)
駐車場無料(約500台)※第1駐車場は9:00 〜 17:00のみ利用可
所在地〒869-2313 熊本県阿蘇市山田
電話番号0967-32-3856(大観峰茶店)
車でのアクセス九州道 熊本ICから約60 〜 70分(約40km)
バスでのアクセス産交バス 阿蘇駅前→大観峰入口 約34分(1日2 〜 4本)

阿蘇カルデラの成り立ち|4度の巨大噴火が創り出した絶景

カルデラとは、火山の噴火によって陥没した一帯のことを指します。阿蘇では約27万〜9万年前に起こった4度の巨大噴火によって大地が陥没し、カルデラが形成されました。

大観峰からは、このカルデラの風景を見ることができます。眼下に広がる、山々に囲まれた広大な平地がカルデラです。

阿蘇カルデラの平野に広がる水田のパッチワークと外輪山の稜線

もともと1つの大きな山であり、この広い平地は存在しませんでした。この山から巨大噴火が起こり、噴火によってマグマが抜け地下が空洞化したことで地盤沈下が起こり、このように山々に囲まれているような地形になりました。つまり、この平地は大昔の火口です。

阿蘇カルデラの平地に広がる田畑のパッチワークと背後の阿蘇五岳

この、カルデラ内の平地のことを「カルデラ床(かるでらどこ)」といいます。

大観峰から阿蘇のカルデラ床を一望できるのですが、とても広範囲(東西18km、南北25km)で、視界には収まりません。それだけ巨大な噴火が起きたということですね。

焼け跡の斜面越しに見渡す阿蘇カルデラ床の田畑と阿蘇五岳

大観峰展望台からの眺望

大観峰には展望台があります。この展望台からの眺望が、大観峰の一番の見どころと言っても良いでしょう。

大観峰の展望台へ続く舗装路と稜線に立つ見学者

展望台からは巨大なカルデラの姿が一望できるのですが、とにかく大きなスケールに感動します。

展望台から見下ろすカルデラ壁と田畑のパッチワーク カルデラ内の集落と碁盤目状の田畑を見下ろす景色

他にも、標高936mに広がる、広大な阿蘇の山肌を目の当たりにすることができます。

大観峰の草原越しに連なる外輪山の稜線と横たわる雲の帯 草原の緑の丘が連なる外輪山と入道雲が浮かぶ夏空 夕日が沈む大観峰の草原と雲海に浮かぶ外輪山の稜線

運が良ければ、雲海にも出会うことができます。

夕焼け空と雲海の上に立つ通信塔と外輪山の稜線 雲海に浮かぶ阿蘇五岳の稜線と手前の緑の丘 朝日が差し込む草原の斜面と雲海に浮かぶ阿蘇カルデラ 夕焼け空の下で緑の稜線が連なり雲海が流れる阿蘇の山並み

阿蘇涅槃像|お釈迦様が横たわる姿に見える阿蘇五岳

展望台から、阿蘇五岳と呼ばれる「根子岳」「高岳」「中岳」「烏帽子岳」「杵島岳」を見ることができます。これら阿蘇五岳の連なった形が「お釈迦様が仰向けに寝ているように見える」ことから「阿蘇涅槃像(あそねはんぞう)」と呼ばれています。

阿蘇五岳を仰向けの姿に見立てた阿蘇涅槃像の位置を示す注記入り写真

顔の部分が「根子岳」、胸のあたりが「高岳」、おへそのあたりが火口のある「中岳」、足元の方へ向かって「烏帽子岳」、「杵島岳」と続きます。

野焼き|1000年以上続く草原を守る伝統

大観峰に広がる一面の緑。この美しい阿蘇の風景を守るために、1000年以上も昔から続いていることがあります。それが「野焼き」です。

野焼きとは、文字通り「野を焼いてしまうこと」です。冬を経て一面褐色になった阿蘇の地を、炎で焼き払います。

阿蘇の草原で山肌を焼く野焼きの炎と立ち上る黒煙

野焼きを行うことで、ダニなどの害虫を除去し、枯れ葉や雑草を除去し、低木が育つのを防ぎます。

野焼きの炎を見守る防火装備の作業員たちと草原の火線 草原の斜面を帯状に燃え広がる野焼きの火線と煙

これによって新しい生命の息吹を促進し、毎年、緑の草原が広がる美しい阿蘇の山々を維持することができています。

青空の下で馬が草を食む阿蘇の緑の草原と丸い山

もし野焼きをしなかった場合は、草木が生い茂り、森になってしまいます。今のような美しい草原を見ることはできません。

阿蘇の野焼きは、毎年2月下旬〜3月に実施されます。取材に行った時は野焼きの直後のため、写真は緑の草原ではなく、焼き払った野原になっています。

野焼き直後で黒く焼けた大観峰の草原と稜線の柵 野焼き後の大観峰に続く遊歩道と焼けた丘陵

こんなことをして大丈夫なのか?と疑問を持たれるかもしれません。ですが、野焼きが済んでから1週間も経過すれば、新たな緑の芽が芽吹き出します。

青空の下で広がる阿蘇カルデラの田畑と阿蘇五岳の稜線

駐車場選びが大事!展望台に近い駐車場の選び方

大観峰を訪れる際に最も注意しておきたいのが「どこの駐車場に車を止めるか」です。

大観峰には6ヶ所の駐車場があります。展望台へは駐車場から直接行くのではなく、売店を経由して向かいます。売店から展望台まで1kmの道のりがあるため、駐車場選びで展望台までの総歩行距離が大きく変わります。

大観峰の展望所と駐車場周辺を示す衛星地図の全体図 大観峰周辺の駐車場配置を番号で示した衛星地図

第1駐車場がおすすめ|展望台への歩行距離が最短

最もおすすめなのは第1駐車場です。売店の目の前にあり、展望台までの総歩行距離が最も短くなります。

展望台への歩行距離が最短の第1駐車場に並ぶ車と奥の茶屋

次におすすめなのは、第1駐車場に隣接する駐車場です。ここも展望台まで短い距離で行くことができます。

第1駐車場に隣接する写真3の駐車場の砂利スペース

第2駐車場|広いが坂道あり

第2駐車場は広いスペースがありますが注意が必要です。

第2駐車場は地図で見ると近いように見えますが、実は坂の下に位置しています。駐車後、売店まで上り坂を歩かなくてはならず、その後さらに展望台まで1km歩くことになります。

緑の丘に囲まれた広い第2駐車場の駐車枠

展望台までの道のりでも上り坂があるため、できるだけ体力は温存しておきたいところです。

その他の駐車場|体力温存なら避けたい

売店前から第6駐車場までの位置関係が分かる番号付き航空写真

ゲート手前などその他の駐車場は、地図上では近そうに見えて、実は売店まで距離があります。

展望台まで1km以上歩くことになるため、これらの駐車場に止めるのは最終手段としておきたいところです。

売店から展望台までの道のり|徒歩15分の散策路

大観峰のメインコンテンツは、大観峰観光の基点である「売店」と、最終目的地の「展望台」の2つだけです。

車で来た場合、駐車場へ車を止め、まずは売店へ行き、売店がスタート地点となって展望台へ向かいます。

売店前の展望所案内看板と展望台へ向かう遊歩道の入口

売店から展望台までは、1kmの道のり。徒歩15分かかります。

売店から展望台までの1キロ徒歩15分のルートを示す航空写真

展望台までの道のりはしっかり舗装されていますが、上り坂です。それなりに体力が必要です。

焼けた斜面の横を進む展望台までの舗装路と歩く観光客

途中、急勾配の上り坂がありますが、絶景を楽しみに上っていきます。

展望台へ向かう急勾配の舗装路を上る観光客と通信塔

道はまだ続きます。

焼けた斜面に挟まれた舗装路を展望台へ向かう行列

後ろを振り返るとスタート地点である売店が大分小さく見えますが、ここまでで6割程度進んだことになります。

スタート地点から約600メートル地点のカーブした遊歩道と売店の建物

再び急勾配の上り坂を上がります。

展望台へ向かう急な上り坂の舗装路を歩く人たち

すると「大観峰の碑」のある地点に到着します。

大観峰の碑の位置を矢印で示した航空写真 大観峰の碑が左右に立つ展望地点と奥の赤い階段 大観峰の碑の前に集まる観光客と展望エリアのベンチ

高さ的にはここが最も高所になり、眺めも良いです。

大観峰の文字が刻まれた石碑と背後に広がる外輪山

そしてここから先に行くと展望台にたどり着けます。

展望台へ続く稜線の遊歩道と階段を上る観光客 大観峰の稜線上に続く展望台への道と足元に広がるカルデラ 展望台手前の広い稜線道路と景色を眺める観光客 大観峰の展望台にある石碑と双眼鏡越しの阿蘇五岳

このように、絶景に会うためには多少の体力が必要です。

阿蘇大観峰茶店|食事と休憩スポット

これまで「売店」と呼んでいた建物は「阿蘇大観峰茶店」といって、お土産や食堂のある施設になります。

阿蘇大観峰茶屋の外観と店先で休む観光客 阿蘇大観峰茶屋の屋台でからし蓮根を販売する様子

阿蘇大観峰茶店では、野菜や果物、お酒などのお土産が販売されています。

阿蘇大観峰茶屋の売店内で土産物や果物が並ぶ店内 果物や菓子土産が並ぶ売店の陳列台と買い物客 くまモン菓子や焼き菓子など土産菓子が並ぶ売店の棚 地酒や果実酒が並ぶ売店の酒コーナーと価格札

食堂があるので食事もできます。うどん・そばやカレー、阿蘇名物の高菜飯などの軽食を味わえます。

阿蘇大観峰茶屋の食堂の木製テーブルと窓際の客席

人気メニューは、地元のジャージー牧場製のジャージー牛乳ソフトや、手作りプリンにジャージー牛乳ソフトがのったプリンソフトです。

手造り焼きフランクも食べることができます。

手造り焼きフランクを鉄板で焼く店員と屋台の看板 串に刺さった手造り焼きフランクの焼き色が分かるアップ

27万年の大地が創り出した、圧巻のパノラマ

大観峰から望む青空と緑のカルデラ平野が広がる景色

標高936m。眼下に広がるのは、東西18km、南北25kmにおよぶ巨大カルデラ。その向こうには、涅槃像と呼ばれる阿蘇五岳が連なります。

朝焼けの空に阿蘇五岳が浮かぶ雲海と手前の草原

1000年以上続く野焼きが守り継いできた草原、360度に広がる山並み。この場所でしか味わえないスケール感が、大観峰にはあります。

夕日が差し込む阿蘇の山並みとカルデラの平野を見渡す風景

圧巻のスケール感を体感しに、大観峰へぜひ足を運んでみてください。

朝日に輝く緑の草原と雲海に浮かぶ阿蘇五岳の眺め