
- 宇都宮城:春は桜、秋は紅葉の名所。豊臣秀吉や徳川家康も訪れた関東七名城
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栃木県宇都宮市にある「来らっせ」は、宇都宮餃子を中心としたグルメやショッピングを楽しめる商業施設です。
餃子は宇都宮の名物グルメです。「来らっせ」では、50 年以上の老舗から、新進気鋭の話題店まで。餃子専門店各店の餃子を食べ比べることができる餃子エンターテイメント施設です。
宇都宮餃子会が主催している宇都宮餃子の共同販売事業であり、ここに来れば人気店も含め、宇都宮餃子会加盟店の餃子を一度に楽しむことができます。
来らっせは「本店」と「パセオ店」の2店舗があり、食事もできるのが本店、お土産のみ販売を行っているのが「パセオ店」です(パセオ店は JR 宇都宮駅にあります)
来らっせは、MEGA ドン・キホーテ宇都宮店の地下 1 階にあります。
エスカレーターを降りると、大きなパネルがお出迎えしてくれます。
来らっせには「常設店舗」と「日替わり店舗」の2つがあります。
老舗・有名店の餃子が食べたい場合は常設店舗へ
色々な店舗の餃子を少しずつ食べたい場合は日替わり店舗へ行きます。
常設店舗では、以下、宇都宮餃子を代表する老舗・有名店 5 店舗が入っており、それぞれのお店の餃子を食べられます。
常設店舗エリアへの入り口
食べたい店舗の餃子を購入し、イートインスペースで食べるスタイルです。
宇都宮みんみんは、栃木県宇都宮市に本店を置く餃子専門店です。1963 年に創業し、現在は宇都宮市内に 5 店舗を展開しています。
宇都宮みんみんの餃子は、薄皮で具材がたっぷり入ったのが特徴です。豚肉、キャベツ、ニラ、ニンニク、生姜、ショウガ、ゴマなどが使われており、ジューシーで食べ応えがあります。
餃子は一皿 6 個ありますが、一つ一つは小ぶりのため、少食の人でも問題なく食べ切れます。
ぎょうざの龍門は、宇都宮市街地にある老舗の餃子専門店です。1972 年に創業し、50年以上地元で愛され続けています。
厳選された素材で作られたこだわりの手作り餃子は、ニンニク不使用なので女性やお子様でも安心して食べられます。
めんめんは、宇都宮市街地にある町中華です。1974 年創業。
めんめんの餃子は、黄金に輝くパリパリの羽根つき餃子が特徴です。溢れる肉汁が人気の餃子です。ニンニクは控えめ。
香蘭は、宇都宮市街地にある老舗の餃子専門店です。創業は 1959 年と、5 店舗の中では最も老舗です。
宇都宮市街地にある「宇都宮餃子 さつき」は、1972 年に創業した老舗の餃子専門店です。地元で長く愛され続けており、宇都宮餃子会認定の伝統的な宇都宮餃子を提供しています。
薄皮で餡がたっぷり入った餃子は、ジューシーで味わい深いのが特徴です。ニンニクは控えめに使用しているので、女性やお子様でも安心して楽しめます。
日替わり店舗エリアでは、宇都宮餃子会に加盟している様々なお店の餃子を扱っており、少しずつ色々なお店の餃子を楽しめます。
月曜日から日曜日の一週間で、それぞれ日替わり形式で餃子メニューが変わる形式となっており、曜日ごとに違った組み合わせで餃子の食べ比べができます。
一皿 6 個の餃子ですが、全て別店舗の餃子になっています。
以下、A 盛り〜 E 盛りの餃子のお店の名前です
太字になっているお店は常設店舗に出店があるお店です。
どの食べ比べ皿にするか迷ったら、常設店舗エリアに出店しているお店の餃子がある盛り皿をチョイスするのがオススメです。
常設店舗エリアに出店しているお店はどれも老舗の名店です。つまりこれらが宇都宮餃子のデファクトスタンダードでもあるため、宇都宮餃子を楽しむにはオススメの一皿になります。
例えば次に、常設店舗出店の 2 店舗の餃子を含む D 盛りをご紹介します。
D 盛り(390 円)
中華飯店の餃子は、大ぶりの具材で食感も楽しいです。
常設店舗エリアにも出店がある香蘭の餃子は、ニラの良い香りが口の中一杯に広がります。
麺々市場の餃子は、皮にニラを練り込んでいるため、緑色の餃子です。噛むたびにニラがふわっと香ります。でも全体的なお味はすっきりです。
しみずの餃子は、野菜大きめでシャキシャキの食感が楽しい。野菜が多いこともあり、餡がジューシーで美味しいです。
満天家の餃子は、お肉と野菜の甘さが感じられて優しい味。甘みが感じられる餃子は美味しいです。無限に食べられます。
常設店舗エリアにも出店があるめんめんの餃子は、これぞ老舗!という感じの、ザ・餃子の王道を行く味わい。
宇都宮には、明治 40 年 9 月から帝国陸軍第 14 師団がおかれていました。
古くから何度も中国大陸へ出兵していた師団は、昭和 15 年から日中戦争でも中国東北部の満州に駐屯していて、その時兵士たちの間で広まったのが、餃子だったというわけです。
日中戦争から第 2 次大戦にかけて、宇都宮からは、第 14 師団以外にも全部で 8 師団、約 16 万人が大陸に進駐しました。また、多くの民間人も宇都宮から中国に渡りました。
そこで宇都宮出身の日本人は、餃子の洗礼を受けたのです。
その後、餃子の製法を身につけた引揚者たちが、宇都宮でその味を再現し、餃子を普及させていったのです。
安くて栄養のある餃子は、夏暑く冬寒い宇都宮では、スタミナ源として大いに歓迎されました。
もちろんお客さんも、本場の餃子の味を知っている人ばかりですから、求められるレベルは当然ながら高く、結果として、宇都宮ではおいしい餃子が食べられるようになったのでしょう。
終戦直後の日本で、中国からの引揚者が普及させていった餃子には、手に入りやすい羊の肉なども具に使われていました。当時は豚肉がまだ貴重だったからです。
ニンニクをはじめ、日本の餃子にはニラやネギなどの香味野菜が多く入っているのは、その羊肉特有の臭みを消すため。
中国の餃子には入っていないニンニクが日本で使われているのは、それが理由のようです。
現在では羊の肉は使われなくなりましたが、香ばしい餃子のい材料の 1 つとして、今でもニンニクは広く愛されているのです。
常設店舗エリアでは、老舗の名店の餃子を堪能でき、日替わり店舗エリアでは、沢山の店舗の餃子を食べ比べできます。390 円で 6 店舗の餃子を楽しめるのとてもお得です。
来らっせは、こんな人にオススメです。
一回来ただけだとまだまだ全然食べ比べられていないので、何度も通いたくなります。
その中で少しづつお気に入りのお店の餃子を見つけて、今度はそのお店に直接行ってみるのもいいですね。
餃子大国、宇都宮市。
餃子専門の商業施設「来らっせ」には、老舗・名店から、新しい店舗まで、宇都宮餃子の専門店が集結します。宇都宮餃子を味わいたい時は、足を運んでみてください。