高知城の見どころまとめ|昼も夜も楽しめる!絶景&歴史スポットを徹底解説

最終更新日:

高知城の見どころまとめ|昼も夜も楽しめる!絶景&歴史スポットを徹底解説

高知城の見どころを一気にチェック。訪れる前に知っておきたいポイントを紹介

高知城は、現存12天守のひとつとして知られ、江戸時代の天守や本丸御殿、追手門が当時の姿をとどめたまま残されています。

これらがすべてそろって現存する城は全国でも高知城だけであり、その歴史的価値は非常に高いものです。

本記事では、高知城の代表的な建造物から、季節限定のイベント、夜間ライトアップまで、観光で訪れる際に注目したい見どころを整理してご紹介します。

高知城

高知城を遠景から望む天守の全景

高知城は、江戸時代初期の1601年に土佐藩初代藩主・山内一豊が築城を開始し、1611年に完成しました。

1727年の大火により大部分を焼失しましたが、その後18世紀中頃に再建され、現在の姿へと整えられました。

最大の特徴は、天守・本丸御殿・追手門といった主要な建造物がすべて現存していることです。

これらがそろって残る城は全国でも高知城だけであり、建築的・歴史的に非常に貴重な存在です。

1959年には城跡が国の史跡に指定され、天守や御殿、門など15棟が重要文化財に指定されています。

営業時間
9:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)
定休日
12 月 26 日~ 1 月 1 日
料金
500円(18歳未満無料、学生証等の提示あり)
電話番号
088-824-5701
公式サイト
https://kochipark.jp/kochijyo/
駐車場
敷地内に駐車場あり(7:30 〜 18:30 / 最初の1時間370円、以降30分毎に110円)
アクセス
JR 高知駅から徒歩約 25 分、とさでん交通「高知城前」電停から徒歩 5 分
所在地
〒780-0850 高知県高知市丸ノ内 1-2-1

天守:現存する江戸後期の天守。美しさと格式が際立つシンボル

石垣の上にそびえる高知城天守の外観(下から見上げた構図)

高知城の天守は、全国に12しか残っていない「現存十二天守」のひとつ。

江戸後期に建てられた天守らしく、戦のための防御性よりも、藩主の権威を示す美しさや格式を重んじた構造になっています。

白漆喰の壁と黒い瓦が織りなすコントラスト、堂々とした姿と石垣の調和は、まさに高知の象徴。

その姿は、遠くから見ても間近で見上げても絵になり、訪れる人々を惹きつけてやみません。

内部は公開されており、最上階からは高知市街を一望できる絶景も楽しめます。

高知城天守外観

高知城天守について詳しく見る

本丸御殿(懐徳館):現存は全国でわずか2例、書院造の格式を伝える貴重な御殿

懐徳館の和室内部(畳敷き・障子・縁側付き)

高知城の本丸御殿「懐徳館」は、書院造の様式を今に伝える貴重な建物です。

全国でも現存している本丸御殿は高知城と川越城の 2 例のみであり、その希少性は際立っています。

内部は書院、玄関、茶室、離れなどから構成され、障子や襖、縁側といった細部の意匠にも当時の格式が表れています。

藩主の政務や儀礼、賓客の接待に用いられた空間を、当時の雰囲気のまま見学することができます。

懐徳館の縁側から庭園を望む木造回廊

本丸御殿(懐徳館)について詳しく見る

追手門:町と城をつなぐ、堂々たる表門

追手門の正面からの外観(門の左右に石垣と木々)

追手門は、高知城の正門として1650年代に建てられた櫓門で、現在は重要文化財に指定されています。その堅牢な構造と落ち着いた佇まいは、城下から本丸へと続く城の正面玄関にふさわしい風格を備えています。

追手門を裏側から撮影(門を抜けた先に広がる景色)

特に、追手門越しに天守を望む構図は高知城を代表するビュースポットとして人気です。

追手門越しに天守を望む構図

周囲は市街地と隣接しており、歴史的建造物が日常の風景に溶け込む姿もこの門ならではの魅力といえるでしょう。

忍者好き必見!唯一高知城にだけ現存する「忍び返し」

高知城の天守をぐるりと囲むように設けられた「忍び返し」は、外壁の下部に設置された突起構造で、壁をよじ登る侵入者を防ぐための防御装置です。

石垣の上部に取り付けられた「忍び返し」(鉄製の防御柵)を見上げる構図

江戸時代の城郭建築においてこのような装備は数例確認されているものの、現存しているのは高知城だけという非常に貴重な存在です。

忍び返しの接写(白壁と黒い鉄製の逆棘柵)

その構造は、見た目にはさりげないながらも、実際に近づいてみるとその厳重な造りに驚かされます。

まさに、忍者や間者の侵入を防ぐための知恵と工夫が凝縮されたディテールであり、築城当時のリアルな防御意識を感じられるポイントです。

石垣上に設置された忍び返しの全体像(天守と共に写る)

忍者好きや城郭マニアにとっては見逃せない見どころのひとつであり、天守の防衛ラインを体感できる重要な遺構です。

天守までの道のりも見どころが充実!

高知城への石畳の登城道を歩く観光客の後ろ姿

高知城の天守へ向かう道のりには、詰門や黒鉄門をはじめとした歴史的な建造物や、石垣の迫力ある風景が続きます。

緩やかな坂や石段、折れ曲がった通路が巧みに配置されており、防御の工夫とともに、歩くたびに風景が切り替わるのも魅力です。

登るほどに視界が開け、天守が徐々に近づいてくる構造は、高知城ならではの見どころのひとつといえるでしょう。

登城道の途中に広がる緑豊かな石垣と木々

天守までの道のりと見どころについて詳しく見る

日本三大夜城:ライトアップで輝く夜の高知城

高知城は、大阪城・高田城とともに「日本三大夜城」に選ばれています。日没後は天守や追手門などがライトアップされ、昼間とは異なる表情を見せてくれます。

ライトアップされた高知城天守

なかでも追手門越しに浮かび上がる天守は、夜の高知城を象徴する絶好の撮影スポット。穏やかな灯りに照らされた石垣や木立が、歴史ある城郭に静かな美しさを添えます。

夜にライトアップされた追手門の石垣と城壁

高知城花回廊:桜と灯りが彩る、春夜限定の幻想空間

「高知城花回廊」は、毎年春に開催される期間限定のライトアップイベントです。天守や追手門周辺が桜と和傘、灯籠などで美しく彩られ、夜の城内が幻想的な雰囲気に包まれます。

紅葉に包まれた夜の高知城天守のライトアップ ライトアップされた高知城天守と観覧客の様子 紅葉とライトアップに彩られた夜の高知城

舞や雅楽の上演が行われることもあり、歴史ある空間に華やかな演出が加わるこの時期は、特別な高知城を楽しめる絶好の機会です。

高知城歴史博物館:展示も眺望も楽しめる、城下町の文化拠点

ガラス張りの高知城歴史博物館の外観

高知城のすぐ東隣にある「高知城歴史博物館」は、土佐藩の歴史や高知の文化を体系的に学べる博物館です。

館内では、藩主の書状や古地図、武具、調度品など貴重な史料を展示しており、常設展示に加えて企画展も定期的に開催されています。

木とガラスが融合した高知城歴史博物館の館内通路

また、3階にはガラス張りの展望ロビーがあり、高知城天守を望む開放的な空間でひと休みすることもできます。

館内のカフェでは地元食材を使った軽食も楽しめ、歴史を学ぶだけでなく、観光の合間の休憩スポットとしても活用できます。

上空から見た高知城歴史博物館

高知城歴史博物館について詳しく見る

昼も夜も見どころ尽くし!歴史と景観を楽しめる高知城

木々の間から見える高知城天守

高知城は、現存する天守・本丸御殿・追手門が揃って残る全国唯一の城として、極めて高い歴史的価値を持っています。

城郭全体には、江戸時代の築城技術や防御の工夫が随所に見られ、建築・構造ともに見ごたえのある要素が数多く残されています。

満開の桜と赤い提灯、その背後に高知城の石垣が見える春の風景のクローズアップ。

また、ライトアップや桜の名所としても知られ、四季や時間帯によって異なる景観を楽しめるのも特長のひとつです。

木々と山々に囲まれた、雪化粧をまとった高知城天守の冬景色。

見どころの多い高知城へ、ぜひ足を運んでみてください。

石畳の坂道の先に見える高知城天守。春の新緑に包まれた風景。
あわせて読みたい: