
- 何度も通った私が語る、ひろめ市場の魅力|高知でいちばん好きな場所。
- ひろめ市場に何度も通っている私の、市場での過ごし方。ひろめ市場の雰囲気や魅力がが少しでも伝われば幸いです。
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旅先でその土地の味を楽しみたい方にとって、「ひろめ市場」は格好の場所です。ここでは、高知を代表する郷土料理からB級グルメ、地酒、スイーツまでが揃い、誰でも気軽に“高知らしさ”を体感できます。
共用スペースで好きな料理を持ち寄って楽しめるスタイルや、地元の人との偶然の出会いなど、ここにしかない魅力も満載。
本記事では、ひろめ市場の見どころや楽しみ方を詳しくご紹介します。
ひろめ市場は、高知県高知市の中心部、帯屋町アーケード内にある屋台村スタイルの施設です。およそ60軒の飲食店や物販店がひしめき合い、観光客だけでなく地元の人々からも長年親しまれています。昼からお酒を楽しむ人の姿も多く、高知ならではの活気と開放感に包まれた場所です。
ひろめ市場には、高知の食文化を支える多彩なグルメが集まっています。名物の「かつおのたたき」を筆頭に、「うつぼの唐揚げ」や「くじら料理」など、普段はなかなか味わえない珍しい郷土料理にも出会えるのが魅力です。
また、餃子やラーメン、カレー、洋食、スイーツなどジャンルも幅広く、家族連れや友人同士、ひとり旅でも楽しみ方は自由自在。居酒屋スタイルの店も多く、それらも含め昼から営業しています。
どの店舗もカジュアルで入りやすく、気軽に“高知らしさ”を満喫できるのが、ひろめ市場の大きな魅力です。
ひろめ市場には、食事だけでなく買い物を楽しめる店舗も多数あります。地元産の加工食品や調味料、地酒などが所狭しと並びます。
特に人気なのは、観光客に喜ばれるお土産用のかつお節や、芋けんぴ、地酒、地元メーカーによる柚子製品。旅の記念や帰省時の手土産として選びやすいものが揃っているため、食後の散策にもぴったりです。
ひろめ市場では、共用のイートインスペースを使って、好きな店舗の料理や飲み物を自由に持ち寄るスタイルが主流です。座席はすべて自由席で、空いているテーブルに誰でも座ることができます。
気軽に複数の店舗を巡って好きなメニューを選べるのが魅力で、友人同士や家族でシェアする楽しさもひろめ市場ならでは。一部の店舗には専用席もあり、落ち着いた空間で食事を楽しみたい人にも対応しています。
なお、食後の食器はそのままテーブルに置いておいて問題ありません。スタッフが順次回収してくれるため、片付けを気にせず過ごせます。
ひろめ市場では、誰もが安心して楽しめるように、施設全体にさまざまな工夫が施されています。飲食・物販・サービスがバランスよく配置されており、観光客も地元の人も、それぞれのスタイルで過ごせるようになっています。
設備面では、観光案内所、トイレ、授乳室、ベビーベッドを備えており、小さなお子様連れの方にも配慮されています。また、館内はバリアフリーに対応しているため、車いすの方でも安心して利用できます。
館内には約60店舗が並び、それぞれの店舗詳細は、公式サイトの店舗一覧で確認できます。
さて、ここまでで、ひろめ市場では”多彩な食”を楽しめることがお分かりいただけたと思います。ここからは、それらを最大化するための楽しみ方を提案します。私も何度もひろめ市場を訪れていて、ここがひろめ市場ならではだなと感じている部分ですので、ぜひ参考にしてみてください。
高知の郷土料理といえば、やはり「かつおのたたき」は外せません。ひろめ市場内では数店舗で藁焼きの実演が行われており、目の前で豪快に焼き上げる様子と香ばしい香りが食欲をそそります。
そのほかにも、地元で水揚げされた新鮮な魚介を使った刺身や寿司、一品料理が豊富にそろっており、どの店舗も個性が光ります。なかには「くじらの竜田揚げ」や「くじらベーコン」など、珍しいくじら料理を扱う店舗もあり、高知ならではの味覚を体験できます。
定番の味に加え、地元ならではの食材や調理法に出会えるのも、ひろめ市場ならではの魅力。食を通じて高知の風土を肌で感じられる体験ができます。
ひろめ市場では、多くの店舗が昼間からアルコールを提供しています。
実は高知県は「酒国・土佐」と呼ばれるほど、年齢性別問わず酒好きが多い土地として有名です。そんな高知の “のんべえ文化” を楽しめるのも、ひろめ市場の魅力の一つです。
例えば高知名物の「かつおのたたき」は、一品料理以外にも定食としても提供されていますので、しっかり食事メインとしても、お酒のおつまみとしても楽しめるよう工夫されています。
形式にとらわれず、食事メインでもお酒メインでも、気分に合わせて過ごせるのが、ひろめ市場らしいスタイルです。
ひろめ市場の魅力のひとつは、観光地でありながら地元の人の日常にも溶け込んでいるところ。なかでも、店舗併設のカウンター席では、地元の常連客と偶然隣り合わせになることも珍しくありません。
気さくに話しかけてもらえることも多く、高知の人柄やローカルな情報にふれられる機会は、ひろめ市場ならではの体験です。
私の経験上、特に交流が生まれやすいのは店舗併設のカウンター席です。店内で店主と盛り上がっているところは常連さんの確率が高いので、ぜひ飛び込んでみましょう。高知旅の思わぬ情報を得られるかもしれません。
ひろめ市場では誰でも気軽に楽しめる雰囲気がありますが、心地よく過ごすためにはいくつかの基本ルールがあります。ここでは、現地で戸惑わないために知っておきたい注意点を紹介します。
ひろめ市場の館内は、すべてのスペースが禁煙となっています。
喫煙を希望する場合は、正面入口にある「よさこい広場」内の屋外喫煙所をご利用ください。
館内には喫煙スペースが設けられていないため、事前に場所を確認しておくとスムーズです。
ひろめ市場では、すべての飲食物は館内の店舗で購入したものに限って飲食が可能です。外部から持ち込んだ飲食物の飲食はできないため、ご注意ください。
また、館内の土産物店で購入した食品についても、イートインスペースでは食べることができません。飲食可能なのは、飲食店エリアで販売された料理やドリンクのみです。
ひろめ市場の飲食スペースは、複数の店舗の料理を自由に組み合わせて楽しめるユニークな場です。その魅力を保つためにも、ルールを守って利用しましょう。
ひろめ市場では、衛生面や他のお客様への配慮から、ペットの同伴入館はできません。ペットを連れての訪問を検討している方は、事前に預け先を手配するなどのご配慮をお願いします。
なお、盲導犬・介助犬などの補助犬は入館可能です。補助犬を伴って来場される方も安心して利用できます。
ひろめ市場の「ひろめ」という名は、土佐藩家老・深尾弘人蕃顕(ふかお ひろめしげあき)の名に由来しています。弘人蕃顕は、この地に私邸を構えた人物で、その屋敷跡地が市場の建つ場所となったことから「ひろめ市場」と名付けられました。
現在の市場は1998年に開業。商店街の空洞化や中心市街地の活性化を目的に、多様な飲食店や土産物店を集めた屋内型施設としてスタートしました。以来、観光客と地元客の両方に親しまれる存在となり、今では高知市の象徴的なスポットのひとつに数えられています。
ひろめ市場は、観光客向けのグルメスポットであると同時に、地元の人々の日常にも深く根ざした施設です。館内には約60の店舗が入り、地元の海産物や郷土料理、土佐の地酒、さらに雑貨やお土産店まで揃っています。
昼夜問わず多くの人で賑わい、観光客が名物料理に舌鼓を打つすぐ隣で、地元の常連客が気さくに一杯やっている。そんな光景がごく自然に広がっています。観光地でありながら、地域の暮らしがそのまま息づいているのが、ひろめ市場の最大の特徴です。
かつおのたたきや土佐の地酒など、高知を代表する味覚を気軽に楽しめる場所「ひろめ市場」に、ぜひ足を運んでみてください。