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高知城を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「高知城歴史博物館」。高知城のすぐ隣にあり、土佐藩や高知の歴史を、実物資料と映像でわかりやすく学べる展示がそろっています。
歴史資料の展示だけでなく、映像で学べる探索室や、眺めのよい展望ロビー、カフェやミュージアムショップも併設されており、観光の合間にふらっと立ち寄れる立地も魅力です。
この記事では、高知城歴史博物館で楽しめる見どころや魅力をわかりやすく紹介します。
高知城歴史博物館は、高知県高知市にある公立の歴史博物館です。土佐藩主・山内家の史料を中心に、高知城をはじめとして高知の歴史や文化についての展示を行っています。展示の他にもショップやカフェ、展望ロビーもあり、有料展示以外は無料で利用できます。高知城やひろめ市場との距離も近く、観光ルートに組み込みやすい立地の良さも魅力です。
条件 | 対象 | 料金 | 備考 |
---|---|---|---|
企画展開催期間中 | 18歳以上 | 800円 | |
高校生以下 | 無料 | 名札や学生証等の提示が必要 | |
企画展開催無し | 18歳以上 | 500円 | |
高校生以下 | 無料 | 名札や学生証等の提示が必要 |
条件 | 対象 | 料金 | 備考 |
---|---|---|---|
企画展開催期間中 | 18歳以上 | 1,040円 | 260円お得 |
企画展開催無し | 18歳以上 | 800円 | 200円お得 |
高知城歴史博物館の3階にある常設展示では、土佐藩や高知の歴史を、実物資料と空間演出の両面からじっくり楽しめます。観覧料が必要なエリアですが、その充実度は圧巻。絵地図・年表・古文書・甲冑・映像まで、多彩な展示が揃い、見る人の想像力を刺激してくれます。
常設展の最初に現れるのは、高知県の約1400年におよぶ歴史の歩みを視覚的にたどるエリアです。
壁面にずらりと並ぶ大年表では、土佐国としての始まりから明治以降の近代まで、政治や文化の出来事が一目で理解できるよう整理されています。 年号や出来事を追いながら、高知という地域がたどってきた時間の厚みを感じられます。
年表の隣には、同時代の土佐国を描いた古地図や国絵図が展示されており、当時の人々の視点や空間認識がリアルに伝わってきます。 描かれた線や地形、記された地名を眺めるだけでも、時代の空気に引き込まれるようです。
総合展示室 1 は、江戸時代の土佐藩を山内家が治めたその政治や社会、そして城の役割を通して、土佐という藩がどのように形成されてきたかを紹介するコーナーです。
高知城はただの防御施設ではなく、政治・行政の中心として藩政を支える中核でした。展示では、高知城の構造や藩政との関わりを示す模型や図面が紹介され、建物の機能や城下の仕組みが具体的に理解できるようになっています。
また、土佐藩の政策や家臣団の構成を示す古文書や記録類も展示(時期によって展示は異なる)され、山内家の治政の実像に触れることができます。展示資料は季節によって入れ替わるため、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力です。
総合展示室 2 では、土佐藩主・山内家に伝わる甲冑や刀、茶道具などが展示されており、武家社会の暮らしぶりや美意識をリアルに感じ取ることができます。
甲冑、刀、兜といった武具はもちろん、茶道具や能面、書画といった美術工芸品まで幅広く展示されており、政治と芸術が交差する武家文化の奥行きを垣間見ることができます。どれも当時の職人の技術と美意識が詰まった品々です。
展示はテーマごとに構成されており、季節ごとに一部が入れ替わることで、来館のたびに異なる視点から土佐の文化に触れられるよう工夫されています。
さらにおすすめしたいのが、映像によって土佐の歴史や文化を体感できる「土佐史探索室」です。
ここでは、高知城の見どころ、土佐藩の歴史、美術品の鑑賞ポイントなどをわかりやすく紹介する映像プログラムを、シアター形式の大型スクリーンで楽しめます。座ってじっくり観られるため、歩き疲れたときの休憩にもぴったりです。
映像は日本語と英語字幕に対応しています。時間のある方はぜひ複数本視聴してみてください。
高知城歴史博物館では、常設展示に加えて、時期ごとに内容が変わる企画展も随時開催されています。
企画展では、高知ゆかりの人物や出来事、美術工芸、あるいは季節行事など、バラエティ豊かなテーマが取り上げられ、常設展とはまた異なる視点から高知の歴史と文化を楽しめます。
展示方法にも工夫が凝らされており、歴史に詳しくない方でも親しみやすく、旅先での知的な刺激としても最適です。訪れるタイミングによって新たな出会いがあるため、リピーターにも好評です。
現在開催中の企画展や今後のスケジュールについては、講座・催し物(高知城歴史博物館 公式サイト)でご確認いただけます。
高知城歴史博物館は、展示内容だけでなく建物そのものの美しさも魅力のひとつです。
館内はガラスや木材を活かしたシンプルで洗練されたデザインで統一されており、歴史的な展示との対比によってモダンさが際立ちます。大きな窓から自然光が差し込む開放的な空間や、落ち着いた色調の通路、空間を贅沢に使った展示レイアウトなど、館内を歩くだけでも心地よさを感じられる造りです。
展示室やロビーのデザインにも細やかな配慮がなされており、写真映えするスポットとしても人気があります。
3階にある展望ロビーは、高知城を真正面から見渡せる特別な穴場のフォトスポットです。
大きなガラス越しに、追手門から天守まで一直線に広がる高知城の姿を一望できます。まるで一枚の絵画のような眺めは、まさに特等席。ここでしか撮れない特別な高知城の構図を写真を収めることができます。(展望ロビーは無料で利用できます)
展示を楽しんだあとは、2 階にあるカフェ「イストワール」でひと息ついてみてはいかがでしょうか。
窓越しに高知城を眺めながらゆっくりできるこのカフェでは、地元食材を使ったスイーツやドリンクも味わえます。展示室をまわって少し疲れたときの休憩にも最適なスポットです。
また、1 階のミュージアムショップでは、展覧会の図録や歴史に関する書籍のほか、高知ゆかりの雑貨やお菓子、歴史博物館のオリジナルグッズなど、旅の記念にぴったりなアイテムが豊富にそろっています。
高知県立高知城歴史博物館は、高知城とひろめ市場という人気観光スポットのちょうど中間に位置しており、観光ルートに自然と組み込みやすい立地が大きな魅力です。
徒歩5分圏内にこれらの主要スポットが集まっているため、短時間でも効率的に巡ることができます。たとえば、以下のような順番で訪れるのがおすすめです。
ひろめ市場でランチや散策 高知グルメの定番・かつおのたたきをはじめ、地元の味が一堂に集まる活気ある市場。食べ歩きやお土産探しにもぴったりです。
歴史博物館で歴史や文化をじっくり体感 高知城歴史博物館で、まずは高知や高知城の歴史に触れましょう。高知城の歴史や、初代城主の山内一豊のことなどを事前に知っておくと、この後の高知城をさらに楽しめます。
高知城で歴史の現場を歩く 現存天守を持つ高知城では、天守や本丸御殿、追手門などを巡りながら、江戸時代の城郭の雰囲気を堪能できます。歴史博物館で見たことを重ねながら見て回るとより一層楽しめます。
再びひろめ市場や周辺の繁華街へ この後、再びひろめ市場に行っても良いですし、周辺は帯屋町や廿代町といった繁華街。地酒を楽しめる居酒屋やカフェも充実しているので、夜まで高知らしい時間を過ごせます。
高知城歴史博物館は、展示内容の充実度はもちろん、現代建築の美しさや展望ロビーからの眺望、カフェやショップなど、観光施設としての総合的な満足度も高く、旅の質を一段引き上げてくれる博物館です。
高知城やひろめ市場からも至近の立地で、観光ルートに無理なく組み込めるのも大きな魅力。高知の歴史や文化を味わいながら、旅のひとときをより豊かに彩ってくれます。
歴史の奥深さと、現代建築の美しさを兼ね備えた高知城歴史博物館へ、ぜひ足を運んでみてください。