
- 沖縄本島最北端・辺戸岬の見どころ7選|絶景・歴史・グルメ・アクセスまとめ
- 沖縄本島最北端の辺戸岬を徹底解説!絶景の断崖や石灰岩地形、かりゆしの像、祖国復帰闘争碑、観光案内所やグルメまで、見どころ7選とアクセス方法を紹介します。
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沖縄本島の最果てに位置する「辺戸岬(へどみさき)」。
ここでは、太平洋と東シナ海を一望できる大パノラマの絶景が広がり、岬全体を散策できる遊歩道や、歴史を刻むモニュメント、美味しいごはんが食べられるカフェまでそろっています。
この記事では、実際に訪れた体験をもとに、辺戸岬を歩いて感じた景色や雰囲気を写真多めでお伝えします。
なお、辺戸岬の見どころやアクセス方法などを知りたい場合は以下をご覧ください。
辺戸岬について詳しく見る
辺戸岬には広い無料駐車場があり、よほど混雑していなければ安心して停められます。
車で到着すると、まず目に飛び込んでくるのがこの広々とした駐車場です。
観光シーズンでもこれだけの台数が停められるので、ドライブ旅行でも心配いりません。
駐車場に隣接して、観光案内所とトイレも整備されています。初めて訪れる人でも安心して利用できる環境です。
さらに駐車場からすぐの場所には「ふしくぶカフェ」や「辺戸岬こうようパーラー」もあり、休憩や食事にも便利です。
駐車場脇から入れる遊歩道を歩きながら辺戸岬を巡ります。
入口を抜けた瞬間、緑に包まれた小道が目の前に現れ、期待が高まります。
歩き進めると、青空と緑のコントラストが広がり、自然に足取りが軽くなりました。
さらに進むと、広い空と草原の景色が一面に広がり、まるで別世界に迷い込んだような感覚になります。
やがて遊歩道の先に、歴史を刻む「祖国復帰闘争碑」が姿を現します。
この碑は、沖縄がアメリカ統治から日本へ復帰した1972年の出来事を記念して建てられたものです。
返還に至るまでの20年間、沖縄の人々は祖国復帰を願い続け、多くの困難や運動を乗り越えてきました。
碑文には、当時の人々が平和への願いを胸に闘い抜いた誇りと決意が刻まれており、前に立つとその重みが心に迫ります。
ただ美しい景色を楽しむだけではなく、この土地が歩んできた歴史に思いを馳せる。辺戸岬はそういった歴史を感じられる場所でもあります。
碑の裏に回ると、一気に視界が開け、雄大な景色が広がります。
ごつごつした岩場には絶え間なく白波が打ち寄せ、力強い自然の姿を感じられます。そしてその向こうには青い海と空が地平線でひとつにつながり、抜群の開放感を楽しめます。
さらに視線を移すと、岩の間に広がる草原が緑を添え、風景にやわらかな彩りを加えています。頭上を流れる雲と合わせて、海・空・大地が一体となった壮大な眺めがそこにありました。
歩みを進めると、ごつごつとした古期石灰岩と緑が織りなすカルストの風景が広がります。
岩と草原のコントラストが美しく、これぞ辺戸岬ならではの景観といえます。
振り返ると、見渡す限りの大地が広がり、岬の雄大さを実感できます。遮るものが何もない、開放感とはまさにこのことです。
さらに進むと、与論島との交流を象徴する「友好のきずな記念碑」が海を背景に佇んでいます。
この記念碑は、沖縄がまだアメリカ統治下にあった時代に、国境を越えて続いた交流の証として建立されたもの。
与論島から贈られたパナウル像は「花とサンゴ」を意味し、鳥の上半身と魚の下半身を持つ幸運の象徴だそうです。
当時の沖縄と本土の行き来にはパスポートが必要でしたが、海の上で人々が交流を続けたという歴史を知ると、記念碑が放つメッセージが一層心に響きました。
遊歩道の終盤では、切り立った崖からダイナミックな景観を見下ろすことができます。
足元まで迫るような絶壁と、眼下に広がる海の青さに思わず息をのみました。
少し覗き込むと、切り立った岩の間から青い海が見え、スリルと美しさが共存しています。
遊歩道はゆっくり巡っても20分ほどで一周できる規模。散策気分で自然と歴史に触れられるのが魅力です。
終点に向かう途中、空の広がりを背景にした遊歩道は爽快そのもの。大きな海と空を感じながら、ここへ来て良かったと思えるほどの開放感でした。
散策を終えたら、カフェでの食事も楽しみのひとつ。
観光案内所の2階にある「ふしくぶカフェ」では、窓の向こうに広がる絶景を眺めながら食事ができます。
店名の「ふしくぶ」は、かつて辺戸岬にあった「星窪」に由来しているとのこと。
店内は木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気で、広々としています。
特に窓際の席は、緑と海を一望できる特等席でした。
私はここで沖縄そばを注文。
炙り三枚肉と紅白のかまぼこがのった沖縄そばは、優しい味わいの中にしっかりとした旨みがありました。
麺を持ち上げると香りが立ちのぼり、食欲をそそります。
また、駐車場脇には「辺戸岬こうようパーラー」もあるので、時間帯に合わせて立ち寄れるのも魅力です。
散策を終えたあとに広がるのは、ただの絶景ではなく「本島最果てに立った」という特別な達成感でした。
青く輝く海と空、風に揺れる草原、そして歴史を物語る碑。すべてがこの場所の唯一無二の魅力です。
沖縄本島最北端のため、アクセスは車が最も効率的です。公共交通機関でもバスで訪れることは可能ですが、本数は限られているため、しっかりとした計画が必要になります。
ただ、それでも訪れる価値のある場所だと実感しました。
太平洋と東シナ海が出会う場所、辺戸岬へ。ぜひ足を運んでみてください。
もっと辺戸岬の見どころやアクセス方法などを知りたいときは、こちらがおすすめです。