鳴門渦潮を直上体験!渦の道×大鳴門橋で味わう45mの海上散歩

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鳴門渦潮を直上体験!渦の道×大鳴門橋で味わう45mの海上散歩

雄大さと迫力の連続!渦の道体験レポート

鳴門海峡に架かる大鳴門橋にある遊歩道、それが「渦の道」です。ここでは迫力満点の鳴門の渦潮を間近で見られるという、非常にユニークな施設です。

本記事では、実際に渦の道を歩いた時の様子をお伝えします。

写真を多めでお送りいたしますので、遊歩道の雰囲気や、所要時間などを掴む足がかりになれば幸いです。

なお、渦の道の見どころや詳細な情報に関しては以下で詳しく紹介していますので参照ください。

渦の道の見どころについて詳しく見る

駐車場から渦の道まで、歩いて5分の冒険が始まる

渦の道に行くには、「鳴門第一駐車場」に車やバイクを駐車して、そこから歩いていくのが最短です。

駐車場から渦の道までは徒歩 5 分程度。詳しくは以下で紹介しています。

駐車場や渦の道までの徒歩ルートに関しては、以下で紹介しています。

渦の道の最寄り駐車場について詳しく見る

駐車場から渦の道までの徒歩ルートについて詳しく見る

この扉の先に待つ、海上の異空間へ

渦の道施設の正面入口。ガラス扉と施設名の石板サインが見える

館内に入ると、受付があります。ここで入場券を購入してから遊歩道に入って行きます。

渦の道の館内ロビー。券売機や受付カウンターがある広々とした空間 渦の道のチケットカウンター。料金表と案内表示が掲示されている 渦の道の館内案内図と自動券売機。どこで渦潮が見えるかが示されている

巨大橋の中を歩く、無機質なスリルゾーン

では遊歩道へ入って行きましょう。

金網に囲まれた渦の道の通路 大鳴門橋の内部をまっすぐ進む遊歩道の入り口付近

想像してたより無機質な感じがワクワクします。工場に来たみたいな雰囲気。

でもここは、巨大な橋の下なんです。

橋の巨大な構造部と金網に囲まれた遊歩道 遊歩道までの通路。コンクリートで無機質 金網越しに見えるまるで工場のような風景

橋の下という、普段では絶対に入れないところに身を置けていること自体が新鮮な体験です。

さすがに造りは頑丈で、橋の内部とはいえ揺れは全く感じませんでした。

しっかりした造りになっている

そしてこの角を曲がると、渦の道のメインストリート、450m の遊歩道に到着です。

遊歩道の終点方向を見た写真。通路が450mまっすぐ続く

海風・視界・音。五感で歩く鳴門海峡の上

遊歩道に出た途端に、瀬戸内海の絶景が広がります。これが 450m も続いてるんです。

渦の道の通路から見える鳴門海峡の眺望 渦の道の側面から見下ろす海峡の様子 鳴門海峡の広大な海と小さな島を望む景色

海面 45 m ということで、下を見るとやはり高さを感じます。

遊歩道から見下ろす鳴門海峡の岸辺

この遊歩道ですが、壁は無く金網で囲まれている構造のため、ほぼ屋外にいるのと同じ状態になります。

訪問時は夏でしたが、海風がとても心地よいです。反面、冬は防寒対策が必要です。

遊歩道の床は透明になっているところがあり、真下の海も見ることができます。

渦の道のガラス床から真下の鳴門海峡を望む

歩くたびに深まる知識。橋の中のミニ展示館

遊歩道は全長 450m もあるため、100m おきに第 1 から第 4 まで、全部で 4 箇所に休憩所が設けられています。

こちらは第二休憩所

渦の道の中間地点に設けられた休憩スペース

第二休憩所では、鳴門市の名所や歴史・文化に関する展示がされており、思わず足を止めて読みたくなります。

渦の道の休憩所に設置された展示パネル 第一次世界大戦時のドイツ兵捕虜に関する展示パネル。板東俘虜収容所と鳴門との関わりが紹介されている
鳴門市とドイツの関係

第一次世界大戦時、鳴門市には「板東捕虜収容所」があり、そこにドイツ兵士が約 1,000 人収容されていた。

ドイツ兵士たちと地元の人たちは交流があり、とても仲が良かった。

ドイツ兵士たちは捕虜とはいえ開放的な生活を送れており、その中で兵士たちは、酪農・乳製品の製造、印刷・出版などドイツの優れた技術や西欧文化を地元の人に伝えた。

現在でも、鳴門市とドイツ・リューネブルク市との間で姉妹都市盟約が締結されている。

参考: 姉妹都市ドイツ・リューネブルク市 (L ü neburgDeutschland)| 鳴門市

真下にうねる水の芸術!渦潮ビューの最前列へ

メインの見どころである渦潮ですが、圧巻の迫力です。

渦の道の展望床から真下を見下ろした鳴門の渦潮

45m 上からでも、その迫力が伝わってきます。

激しい潮流が複雑にぶつかり合う鳴門海峡の海面 広がる鳴門海峡の渦潮を上空から捉えた光景

巨大構造と渦潮が織りなす、絶景の終着点

遊歩道 450m の終点には展望室があります。

渦の道の展望室入口 大鳴門橋内部に設けられた展望室。休憩スペースと展示パネルが配置された明るい室内 ガラス窓と金網に囲まれた展望室の全景 鳴門海峡を見下ろす開放的な空間

ここには大きな透明床があり、真下に渦潮を見ることができます。

ガラス越しに真下の鳴門海峡を望む展望エリア 白波が立つ海流の様子が足元から見える 展望エリアから望む大鳴門橋の内部構造 鋼鉄の梁とトラスが交差する橋の骨組み

そしてさらに、展望室から見られる大鳴門橋の構造美が圧巻の迫力です。

大鳴門橋の内部構造を左右に広がる形で捉えた写真 中央から見渡せる鉄骨フレームの連なり 大鳴門橋のトラス構造の下に広がる鳴門海峡 巨大な橋の幾何学的な構造美

巨大な橋の幾何学的な構造美と、その下の渦潮。

自然と人工物との対比が芸術的であり、さらに互いの迫力に圧倒される。渦の道は、他のどこでもできない体験ができる場所だと実感できます。

大鳴門橋の構造下に渦巻く潮流を見下ろす風景

ここでしか味わえない、橋と渦のダイナミズム

大鳴門橋の直下から渦潮や激しい潮流を見られる。それが「渦の道」です。

白波が複雑に渦巻く鳴門海峡の潮流

渦潮は真上から見るとその力強さ、そして波が入り組む様が本当に芸術のようです。

渦潮は自然が描くアート。実際に真上から見たらそれが絵画のようだと実感していただけると思います。

さらに、渦潮だけでなく、一面に見渡す鳴門海峡も素晴らしいです。改めて海の大きさ、地球の広さを感じさせてもらえます。

鳴門海峡の穏やかな海と対岸の島々 鳴門海峡の中央に浮かぶ小島と広がる海面

そして大鳴門橋の構造美。その巨大な人工物は、理路整然と骨組みが続き、これも瀬戸内海同様、そのダイナミクスに圧倒されます。

大鳴門橋の鉄骨構造を下から見上げた光景 大鳴門橋の構造材越しに真下の潮流を望む

渦の道に行かれるなら、エスカヒル鳴門に立ち寄り、大鳴門橋の外観を見てから行くことをおすすめします。

いかに大きな橋の中に行くのか、それを理解してから渦の道に入ると、感動もワンランクアップします。

大鳴門橋と真下に広がる鳴門海峡を遠望

ただの観光スポットではない。ここでしかできない体験ができる。それが渦の道です。

鳴門海峡に行く際にはぜひ足を運んでみてください。

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